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院長ブログ
日々の診療室から(349件)
便潜血検査の方法論 — 免疫比濁法と金コロイド法の違いを解説
便潜血検査で使われる免疫比濁法と金コロイド法の違いを解説。検出原理、精度、適した使用場面の比較表付き。大腸がんスクリーニングの基礎知識。
「AIを診療に使うな」で日本の医療は守れるのか
日本の医療現場でAIを使うことへの違和感と、具体的にどう安全に使えるのかを現役開業医の立場から整理しました。AWS Bedrock ZDR、ローカルWhisper、3省2ガイドラインへの対応方針を公開しています。
Google口コミ100件到達 — 開業1年3ヶ月のご報告
ひろつ内科クリニックのGoogle口コミが100件に到達しました。★4.8(★5:95件)の評価内容を分析し、土日祝夜間診療・説明のわかりやすさ・外国人対応・健康診断の即日発行など、患者さんからいただいたお声を整理してご報告します。
若い方の「口が渇く・トイレが近い」は糖尿病のサインかもしれません|内科医が解説
「最近やたら喉が渇く」「トイレの回数が増えた気がする」20〜40代の方がこうした症状で受診されることがあります。多くの場合、水分の摂りすぎや季節的なものと思い込んでいますが、実は糖尿病が隠れていることがあります。糖尿病は中高年の病気というイ…
プログラミング経験ゼロの開業医が35個の業務ツールを作った話|バイブコーディング実践記
前回(GPTからClaude Codeへ──バイブコーディングという選択)では、GPTからClaude Codeに移行した経緯と、バイブコーディングという手法について書きました。今回は、実際に何を作ったのかを書きます。36個の内訳数だけ並べ…
GPTからClaude Codeへ──バイブコーディングという選択
プログラミング経験ゼロの開業医が、Claude Codeで35個の診療ツールを自作。GPTからバイブコーディングへ移行した経緯と、医者がAI開発をやると強い理由を解説します。
【2026年3月第4週】スギ花粉は終わった?油断禁物、ヒノキ花粉がピーク入りへ|3連休は黄砂にも注意
この記事の要点九州から近畿ではスギ花粉のピークが終わりつつあるが、東海・関東・東北ではまだピークが続いている福岡ではスギ花粉のピークは過ぎたが、すでにヒノキ花粉が飛び始めており、3月下旬からピークに入る見込み。福岡は全国で最も早くヒノキ花粉…
偽痛風は食事で予防できる?痛風との違いとマグネシウムの関係を内科医が解説
この記事の要点偽痛風(CPPD結晶沈着症)は痛風とは異なり、ピロリン酸カルシウム結晶が関節に沈着して起こる関節炎である痛風はプリン体・尿酸値と食事の関連が明確だが、偽痛風には「これを食べれば防げる」という確立されたエビデンスはないただし、低…
医療AIのルールはどうなっている?2026年時点の日本のガイドラインと法規制をわかりやすく解説
この記事の要点日本では「3省2ガイドライン」「AI事業者ガイドライン」「AI推進法」の3つが医療AI活用の主な規制枠組みとなっている2025年にAI推進法(日本初のAI基本法)が成立・施行され、AI戦略本部が設置された日本の規制はEU AI…
水様便とは?原因・メカニズム・受診の目安を内科医が徹底解説
この記事の要点水様便とは便中の水分量が90%以上となり、形を保てずほぼ液体の状態で排出される便のことブリストルスケール(便性状スケール)ではタイプ7に分類され、明確な医学的定義がある水様便の発生メカニズムは「浸透圧性」「分泌性」「滲出性」「腸管運動性」の4つに分類される急性(2週間以内)の水様便は感染性胃腸炎や食中毒が…
3月〜4月に増える病気まとめ|内科医が解説する春の体調不良の原因と対策
この記事の要点3月〜4月は花粉症だけでなく、感染症・自律神経の乱れ・メンタル不調が同時に増加する「体調を崩しやすい季節」である花粉症はスギからヒノキへ切り替わる時期にあたり、「スギが終わったのに症状が続く」場合はヒノキ花粉への反応を疑う溶連菌感染症・インフルエンザB型・新型コロナウイルスは春にも流行が続く寒暖差による自…
口角炎が治らない原因と正しい治療法|カンジダ・栄養不足・受診の目安を内科医が解説
この記事の要点口角炎は唇の両端(口角)に生じる炎症で、亀裂・赤み・かさぶた・痛みを伴い、口を開けるたびに裂けるのが特徴です最も多い原因はカンジダ菌(真菌)と黄色ブドウ球菌の混合感染で、約60%を占めるとされています栄養欠乏(鉄・亜鉛・ビタミンB群)が背景にあるケースが全体の約25%を占め、血液検査で判明することがありま…
緑内障と診断されたら使えない薬がある?内科医が解説する「緑内障禁忌薬」の正しい知識
この記事の要点添付文書に「緑内障禁忌」と記載されている薬剤は、処方薬全体の約6.2%(約1,330剤)に及ぶ2019年6月の厚生労働省通知により、抗コリン薬の禁忌対象は「緑内障」から「閉塞隅角緑内障」に改訂された日本人の緑内障の約90%は開放隅角緑内障(正常眼圧緑内障を含む)であり、抗コリン薬の使用制限が不要なケースが…
花粉症の処方目薬、コンタクトをしたまま使えるの?内科医が防腐剤から徹底解説
この記事の要点大半の処方抗アレルギー点眼薬には防腐剤「ベンザルコニウム塩化物」が含まれており、ソフトコンタクトレンズ装用中の点眼は添付文書上禁止されています。例外的にコンタクト装用のまま点眼できる処方薬は、現時点ではアレジオン点眼液(エピナスチン)が実質的に唯一の選択肢です。ただしジェネリックは製品によって防腐剤の有無…
ゾレア(オマリズマブ)とは?重症アレルギーに使われる抗IgE抗体製剤を内科医が徹底解説
この記事の要点ゾレア(一般名:オマリズマブ)は、アレルギー反応の根幹を担うIgEを標的とした「抗IgE抗体製剤」です。従来の抗アレルギー薬とは作用機序が根本的に異なります。保険適用の対象は「難治性気管支喘息」「重症・最重症の季節性アレルギー性鼻炎(スギ花粉症)」「特発性の慢性蕁麻疹」の3疾患に限られており、誰でも使える…
チラージン内服中にTSHが低くなる理由と骨粗鬆症リスク|甲状腺ホルモン補充と骨代謝の関係を医師が解説
この記事の要点チラージン(レボチロキシン)を内服すると、血中甲状腺ホルモン濃度の上昇が下垂体にフィードバックされ、TSH分泌が抑制されます。これは正常な生理的反応です。TSHが意図せず低値になっている場合、甲状腺ホルモンが過剰補充されている可能性があります。定期的な採血による用量確認が必要です。甲状腺癌術後の「TSH抑…
GLP-1作動薬(マンジャロ・オゼンピック等)はアトピーや喘息に効くのか?最新エビデンスを医師が深掘り解説
この記事の要点GLP-1受容体(GLP-1R)は膵臓だけでなく、肺・皮膚・免疫細胞にも広く発現しており、アレルギー炎症を担うTh2サイトカイン(IL-4・IL-5・IL-13)の産生を抑制する作用が動物実験・ヒト組織研究で示されています。喘息については後ろ向きコホート研究でGLP-1作動薬使用者の増悪リスク低下が報告さ…
【2026年3月第1週】スギ花粉の飛散状況|全国でピーク最盛期、福岡はいつ終わる?
2026年3月第1週(3/1〜3/5)、関東から九州にかけてスギ花粉の飛散がピーク最盛期に突入した 先週末(2/27〜3/1)、東京・青梅市で1日あたり約3,986個/cm²を記録——2001年以降の統計で過去最多クラスの飛散量 3月3日(火)は全国的な雨で一時的に減少したが、3月4日(水)以降は雨上がり・気温上昇・強風・乾燥の条件が重なり再び大量飛散 福岡のスギ花粉ピークは3月上旬まで。ヒノキ花粉は3月中旬頃から西日本で飛散が増える見込み 市販薬で症状が抑えきれない場合は処方薬への切り替えを検討する時期
治らないニキビに「イソトレチノイン」という選択肢|効果・副作用・治療の流れを医師が解説
この記事の要点 イソトレチノインはビタミンA誘導体の経口薬で、重症ニキビに対して世界40年以上の使用実績を持つ治療薬です 皮脂腺の縮小・毛穴の角化抑制・抗炎症作用など複数の機序が重なり、保険診療で改善しなかったニキビにも高い効果が期待できます 日本では未承認薬のため自費診療での提供となり、開始前の血液検査と定期的なモニタリングが必要です 強い催奇形性があり、妊娠中・授乳中・妊娠の可能性がある方は使用できません 治療期間は通常4〜6か月。適切な管理下で使用すれば、安全性が高く長期的な効果が期待できる薬剤です 1. イソトレチノインとは イソトレチノインは、ビタミンA(レチノール)の化学的類似体で
風邪・胃腸炎の処方薬はドーピング検査に引っかかる?アスリートが知っておくべき薬の選び方【内科医が解説】
この記事の要点 WADA(世界アンチ・ドーピング機関)の禁止リストは毎年1月1日に更新される。処方薬であっても禁止物質を含む場合がある 風邪処方で特に注意が必要なのは「PL顆粒」「葛根湯・小青龍湯」「コデイン系鎮咳薬」「ステロイド経口・注射」 アセトアミノフェン(カロナール)・NSAIDs・抗生剤・整腸剤・ドンペリドンはドーピング上問題ない 処方を受ける際は医師に「競技会の時期」と「アスリートであること」を必ず申告すること 禁止物質が治療上必要な場合はTUE(治療使用特例)の申請で対応できる ドーピング違反は「知らなかった」では免責されない スポーツにおけるドーピング違反の原則として、選手は自
粘血便が出たらどうする?原因の鑑別と受診すべき症状【内科医が解説】
この記事の要点 粘血便(ねんけつべん)とは、粘液と血液が混じった便のことで、「イチゴゼリー状」と表現されることがある 原因は感染性腸炎・潰瘍性大腸炎・クローン病・大腸がん・虚血性腸炎など多岐にわたる 「痔だろう」と自己判断して放置するのはリスクが高い 発熱・激しい腹痛・大量出血を伴う場合は緊急受診が必要 症状が2〜3日以上続く場合や繰り返す場合は、内科を受診して大腸カメラの適応を判断してもらうことが推奨される そもそも「粘血便」とは何か 便に含まれる粘液は、腸の粘膜から分泌されるタンパク質の一種で、便が腸内をスムーズに移動するために必要なものです。健常な状態では腸に再吸収されるため、通常は便の
EBウイルス感染後に紫斑が出た——血小板減少性紫斑とはどんな状態か
はじめに 「EBウイルスに感染した後、皮膚に赤い斑点が出てきた」——そのような訴えで受診される患者さんが一定数います。発熱・咽頭痛・リンパ節腫脹という典型的な伝染性単核球症の症状が落ち着き始めた頃に、今度は皮膚の出血斑が目立ち始める——この経過を踏まえると、EBウイルス感染に関連した血小板減少が背景にある可能性を考える必要があります。 本記事では、EBウイルス(Epstein-Barr virus、以下EBV)感染後に生じる紫斑の機序・症状・診断・対応について、内科医の立場から解説します。 EBウイルス感染症(伝染性単核球症)とは EBVはヘルペスウイルス科に属するウイルスで、主に唾液を介して
口唇ヘルペス(熱の花)完全ガイド|症状・原因・治療・再発予防まで内科医が解説【福岡・博多】
この記事の要点 口唇ヘルペスの原因ウイルス(HSV-1)は、日本人成人の約60〜80%が感染している非常にありふれたウイルスです 一度感染すると三叉神経節に潜伏し、免疫低下のたびに再発します(完治はしません) 治療の核心は「前駆症状の段階で抗ウイルス薬を内服すること」。タイミングが早いほど効果が高くなります 年3回以上再発する方には「PIT療法(Patient Initiated Therapy)」という先手治療が保険適用で受けられます ウイルス排泄は症状消失後も続くため、かさぶたが完全に落ちるまで感染対策が必要です 口唇ヘルペスとは 唇の周囲にピリピリとした違和感とともに小さな水ぶくれが現れ
花粉症の点鼻薬、どれを使えばいい?処方薬・市販薬の噴射感・使用感を医師が徹底解説
この記事の要点 点鼻ステロイド薬の「使い心地」はデバイス・剤形・投与回数で大きく異なります。 成分の違いだけでなく、「液体か粉末か」「液だれするかどうか」「においや刺激があるか」といった使用感の差が、継続率に直結します。 処方薬では4製品(アラミスト・ナゾネックス・エリザス・フルナーゼ)が主流であり、それぞれデバイス特性が異なります。 当院でも患者さんの職業・生活スタイル・鼻の敏感さに応じて選択を調整しています。 市販薬(OTC)のステロイド点鼻薬は、フルナーゼ点鼻薬とナザールαARの2製品が中心です。 処方薬と同一成分の製品もありますが、適応・使用上限・デバイス設計は異なります。 「市販薬で