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院長ブログ

日々の診療室から(340件)

一般内科・症状解説

秋の花粉症(ブタクサ・ヨモギ)に注意 ― 症状と対策について

はじめに 花粉症といえば春のスギやヒノキを思い浮かべる方が多いですが、実は秋にも花粉症があります。代表的なのが ブタクサ や ヨモギ などの雑草による花粉症です。夏の終わりから秋にかけて飛散がピークとなり、毎年この時期に鼻水やくしゃみが出やすくなる方も少なくありません。 秋の花粉症の原因植物 ブタクサ:8月~10月にかけて花粉を飛ばします。日本全国の道端や河川敷に多い植物です。 ヨモギ:9月を中心

一般内科・症状解説

咳・発熱が出たときにどうする?自宅での対応と受診の目安

はじめに 季節の変わり目や感染症の流行期には、「咳」や「発熱」といった症状で不安になる方が多くなります。特に小さなお子さんや高齢の方、持病のある方では重症化のリスクもあり、正しい対応が大切です。今回は、咳や発熱が出たときに自宅でできるケア、そして受診を考えるべきタイミングについてまとめます。 自宅でできるセルフケア 水分補給をしっかり 発熱があると体の水分は失われやすく、脱水につながることがありま

インフルエンザ

今年のインフルワクチン、いつ打つのがベスト? 流行の傾向を踏まえた「年代別おすすめ接種時期ガイド【2025–26】」

当院での接種について ひろつ内科クリニックでは、2025年10月1日からインフルエンザワクチン接種を開始予定です。 接種開始予定日:2025年10月1日(水) 料金(予定):4,000円(税込、自費のみ。自治体助成は対象外です) 特徴:夜間(21時まで)・土日祝日も接種可能 現時点では予約枠はまだ公開しておらず、料金もホームページには掲載していません。正式な予約開始日や詳細については、準備が整い次

一般内科・症状解説

なぜ睡眠不足で太るのか?医学的に解説する“睡眠と肥満”の深い関係

「運動しているのに痩せない」「食事に気をつけているのに体重が減らない」 そんなとき、見落とされがちな要因が「睡眠不足」です。睡眠は単なる休息ではなく、体の代謝やホルモンバランスを整える大切な時間です。ここでは、医学的な研究結果をもとに、睡眠不足と肥満の関係を解説します。 睡眠不足と食欲ホルモンの乱れ 睡眠不足になると、食欲を増進させるホルモン「グレリン」が増え、満腹感を伝える「レプチン」が減ります

コロナ

コロナ感染症 ― 9月第1週の日本「ニンバス株」動向と治療薬の最新事情(費用・適応まとめ)

1) いまの流行状況(2025年9月第1週) 日本では NB.1.8.1(通称「ニンバス株」)が主流系統に。 7月には40%台、8月末には関連系統を含めて約8割を占め、9月第1週時点でも優勢な株。 症状は「喉の痛みがやや強い」とされるが、実際の臨床現場では症状の幅が広く、全員が強い咽頭痛を訴えるわけではない。 2) 新型コロナ感染症の一般的な特徴 潜伏期は3〜5日程度。 主症状:発熱、咽頭痛、咳、

保険診療

若い人に多いEBウイルス・サイトメガロウイルス感染 ― 医学的エビデンスに基づく徹底解説

はじめに 発熱や咽頭痛、リンパ節腫脹など、風邪やインフルエンザに似た症状を呈するウイルス感染の中で、若い世代に多いのが**EBウイルス(Epstein-Barr Virus: EBV)とサイトメガロウイルス(Cytomegalovirus: CMV)**です。 どちらもヘルペスウイルス科に属し、一度感染すると体内に潜伏し、生涯にわたり共存する特徴があります。 1. EBウイルス感染(伝染性単核球症

美容点滴・注射(エクソソーム・グルタチオンなど)

プラセンタとは何か ― 医学的エビデンスに基づく徹底解説

はじめに 美容や更年期症状の改善を目的に「プラセンタ注射」「プラセンタサプリ」が広く知られるようになりました。 しかし「実際にどんな成分で、どんな効果があるのか?」は曖昧なまま広がっているのが現状です。 今回は、プラセンタ(胎盤由来成分)について医学的エビデンスをもとに整理します。 1. プラセンタとは プラセンタ(placenta)は胎盤のこと。 ヒト胎盤エキス(日本ではラエンネック・メルスモン

保険診療

筋収縮性頭痛(緊張型頭痛)を徹底解説 ― ストレスや自律神経との深い関係

はじめに 頭痛といえば「片頭痛」を思い浮かべる方が多いですが、実際に最も多いのは**筋収縮性頭痛(緊張型頭痛)**です。 「ストレス性頭痛」「自律神経の乱れによる頭痛」と表現されることもあります。 本記事では、筋収縮性頭痛のメカニズム、診断、治療、生活改善までをエビデンスに基づいて解説します。 1. 筋収縮性頭痛とは 頭全体がギューッと締め付けられるような鈍い痛み 30分〜数日持続することが多い

保険診療

8月末は生活習慣リセットの好機 ― 高血圧・糖尿病管理を立て直す

はじめに 8月最終日。夏の疲れが溜まり、生活リズムが乱れている方も多いのではないでしょうか。 特に高血圧や糖尿病といった生活習慣病をお持ちの方にとって、夏の乱れが秋以降の体調悪化につながることがあります。今日は「夏の終わり」をきっかけに、生活習慣をリセットする重要性について解説します。 1. 夏は生活習慣が乱れやすい季節 暑さで運動量が減る 冷たい飲食の摂りすぎで塩分・糖分過多になりやすい 冷房や

美容点滴・注射(エクソソーム・グルタチオンなど)

自己幹細胞投与で死亡例――何が起きたのか?エクソソームとの“決定的な違い”も解説

はじめに 自由診療の再生医療で、自己脂肪由来幹細胞(ADMSC)の点滴投与を受けた患者が投与中に急変し、心停止で死亡した事案が公表され、厚生労働省は当該クリニックに緊急の業務停止命令を出しました(2025年8月29日)。まず、公開情報ベースで事実を整理します。 1) 事実関係(公表ベース) 厚労省は「再生医療等安全性確保法」に基づく疾病等報告を受理。慢性疼痛に対する自己脂肪由来間葉系幹細胞の点滴投

保険診療

若い人でも一度は胃カメラを受けておくべき理由

はじめに 「胃カメラは中高年になってから受けるもの」と思っていませんか? 実際には、若い世代でも一度は胃カメラを受けておくことに大きな意義があります。ここでは最新のエビデンスをもとに、その理由を解説します。 1. 日本は胃がん多発国 日本の胃がん罹患数は世界的に見ても依然として高水準。 国立がん研究センターの統計によれば、胃がんは日本人のがん死亡原因の第3位。 最大のリスク因子はヘリコバクター・ピ

美容施術(IPL・タンサンジェットなど)

IPLと医療脱毛はどう違う?—よくある誤解を徹底解説

はじめに 「フォトフェイシャルと医療脱毛って同じですか?」 「IPLで脱毛できるってサロンで聞きました」 実際にこうしたご質問を受けることは少なくありません。 結論から言えば、IPL(光治療)と医療脱毛はまったく別の治療です。 目的・仕組み・効果の持続性が大きく異なります。本記事では、両者の違いを医療機関の立場から整理してご説明します。 IPLとは?(フォトフェイシャル・光治療) IPL(Inte

インフルエンザ

無印医師が解説する「2025年秋冬の感染症」 インフルエンザ・コロナ・その他の流行見通し

正直に告白します。 私は「救急科専門医」も昨年末で失効し、内科専門医も持っていません。 学会にも所属していないので、世間的には肩書きゼロの**“無印医師”**です。 けれど、臨床の現場で29年間積み重ねてきた経験と、AIを使った情報収集を組み合わせることで、 今年の秋冬に患者さんが直面しそうな感染症の動向を、できるだけわかりやすく整理してみます。 1. インフルエンザの流行見通し 流行の開始時期と

保険診療

秋の科学的セルフケア ― 季節の変わり目を乗り切るために

はじめに 「夏の疲れが残って体が重い」「季節の変わり目で気分が不安定」――秋は体調の変化を感じる方が多い季節です。 一方で、「秋バテ」「なんとなくの不調」と片付けてしまうと、必要な対策を逃すことも。今回は科学的エビデンスに基づいた“秋のセルフケア戦略”をご紹介します。 1. 睡眠リズムを整える ポイント 就寝前90分の入浴(38〜40℃程度)で深部体温をコントロール ブルーライトを避け、読書やスト

美容点滴・注射(エクソソーム・グルタチオンなど)

グルタチオンはがんに効くのか?―最新エビデンスで検証

結論 現時点で、グルタチオン(GSH)が「がんを縮小させる」「生存期間を延長する」といった抗腫瘍効果を示す高品質エビデンスは存在しません。むしろ抗酸化剤の併用は治療効果を弱める可能性や、動物実験レベルでは転移促進の懸念も報告されています。がん治療中の自己判断での抗酸化サプリや点滴は推奨できません【ASCO 2020】【ESMO 2020】。 抗腫瘍効果に関する研究 酸化型グルタチオン模倣薬NOV-

保険診療

秋の体調不良と鉄欠乏性貧血 ― 健診結果から見えるサイン

秋に増える「なんとなく不調」 涼しくなってきたのに、疲れやめまいが続く。夏バテの延長かと思っていたら、実は「鉄欠乏性貧血」だったというケースがあります。特に女性では頻度が高く、健診では見逃されやすい病気のひとつです。 鉄欠乏性貧血とは? 鉄分は赤血球の材料であり、全身に酸素を届けるために欠かせません。鉄が不足すると酸素が足りなくなり、さまざまな不調を引き起こします。 日本人女性では約1割に貧血があ

コロナ

ニンバス株(NB.1.8.1)とは?咽頭痛は本当に「カミソリ喉」なのか

最近「ニンバス株(NB.1.8.1)」という言葉がニュースやSNSで取り上げられるようになり、不安を感じている方も少なくありません。特に「カミソリを飲み込んだような強烈な咽頭痛」という表現が目立ち、「これまでのコロナと違って危険なのでは?」と心配される方もいらっしゃいます。 しかし、現時点での科学的データを見ると、ニンバス株は**“名前が先行して話題になっている”**印象が強く、従来のオミクロン株

一般内科・症状解説

秋バテとは?医学的な視点からの原因・症状・対策まとめ

秋バテとは 「秋バテ」とは、夏の暑さによる疲労や自律神経の乱れが、秋口になって表面化する状態を指します。正式な医学用語ではありませんが、内科外来でも「夏の疲れが取れない」「朝起きられない」「食欲が戻らない」といった訴えは多く見られます。近年では季節性不調の一つとして注目され、健康情報メディアや研究論文でも取り上げられるようになっています【1】。 秋バテの主な症状 全身倦怠感、だるさ 頭痛、めまい

一般内科・症状解説

アドエア・レルベア・シムビコート・フルティフォームの違いと使い分け

はじめに 喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療でよく使われる吸入薬に「アドエア」「レルベア」「シムビコート」「フルティフォーム」があります。 名前が似ているため「どれが自分に合うのか分かりにくい」と感じる方も少なくありません。 これらはいずれも「吸入ステロイド(ICS)」と「長時間作用型β2刺激薬(LABA)」の合剤ですが、成分や即効性、吸入回数などに違いがあります。この記事では、それぞれの薬

美容施術(IPL・タンサンジェットなど)

日焼け後の正しいケアとIPL光治療の注意点|赤み・シミ予防のポイント

はじめに 夏の強い日差しで肌が赤くなったり、ヒリヒリしたりした後、「早くケアしたい」「シミにならないか心配」という方は多いはずです。特に人気の美容施術である**IPL(光治療)**について「日焼け後でも受けられるの?」と疑問を持つ方も少なくありません。 この記事では、日焼け後の正しいケア方法と、IPLを受ける際の注意点について医師の立場から分かりやすく解説します。 日焼け後の肌で起こること 日焼け

保険診療

福岡で麻しん(はしか)発生 知っておきたい症状と予防のポイント

2025年8月、福岡県・福岡市で**麻しん(はしか)**の患者が相次いで報告されています。麻しんは非常に感染力が強く、重症化することもある感染症です。今回の流行状況と、地域の方が注意すべき点を整理しました。 福岡での最新発生状況 8月17日(福岡県発表) 春日市在住の10代女性が麻しんと診断。海外渡航歴はなく、予防接種歴は不明。今年に入って県内では5例目の報告でした。 8月21日(福岡市発表)

コロナ

抗コロナ薬の「いま」:種類・使い分け・保険適用時の費用目安

はじめに 発熱・咽頭痛・咳など新型コロナの症状が出たとき、抗ウイルス薬は「誰に・いつ・どれを」使うのが妥当か。2025年8月時点の日本の公的情報と主要臨床試験をもとに、患者さん向けに整理しました。 なお、新型コロナ治療薬への公費支援(自己負担の軽減策)は終了しており、現在は通常の医療保険の自己負担(原則1〜3割)がかかります。 まず押さえる3ポイント 抗ウイルス薬は発症早期が勝負(飲み薬は概ね「発

保険診療

在宅医療とオンライン診療とは?メリット・課題とこれからの医療の流れ

高齢化が進むなか、「病院に行くより自宅で安心して療養したい」という声が増えています。最近ではそのニーズに応える形で「在宅医療」や「オンライン診療」といった新しい仕組みが注目されています。 当院で実施しているわけではありませんが、医療全体の流れとして知っておくと役立つ情報をわかりやすくご紹介します。 在宅医療とは? 在宅医療は、医師や看護師が患者さんのご自宅を訪問して診療やケアを行う仕組みです。 主

保険診療

残暑を元気に乗り切る体調管理と免疫力アップ法

お盆を過ぎても、まだまだ真夏のような暑さが続いています。 この時期は「夏バテ」「寝苦しさ」「冷房による冷え」などが重なり、体調を崩される方が少なくありません。当院にも「だるさが抜けない」「風邪っぽい」「食欲が落ちている」といった症状で受診される患者さんが増えています。 今回は、真夏の後半を無理なく過ごし、体調と免疫力を守るための工夫を簡単にまとめます。 1. 水分と塩分をこまめに補う 残暑でも発汗

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