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院長ブログ
日々の診療室から(340件)
若者に多い「起立性調節障害」 ― 大人になっても続くことがある病気
起立性調節障害とは 起立や体位の変化により、自律神経がうまく働かずに血圧や脈拍の調整ができなくなり、立ちくらみ・動悸・失神・強いだるさなどを引き起こす病気です。 中高生で診断されることが多いですが、実際には 大学生や20代社会人などの若者にも多くみられ、大人になっても症状が続く人もいる ことが分かっています。 なぜ若者に多いのか 自律神経の発達が未熟 思春期から青年期は交感神経と副交感神経のバラ
繰り返す膀胱炎について総説
膀胱炎は「尿路感染症」の中で最も一般的な病気で、特に女性に多く見られます。一度かかるだけでもつらいものですが、「治ったと思ったのにまた再発する」というケースが少なくありません。医学的には6か月以内に2回以上、または1年以内に3回以上膀胱炎を発症する場合を「再発性膀胱炎」と定義します。再発が続くと日常生活の質(QOL)が低下し、長期的に腎盂腎炎など重い感染症につながることもあるため、しっかり理解し、
開院9か月、月間31.8万PVと口コミの広がり
2025年1月に開院したひろつ内科クリニックは、このたび9か月を迎えました。まだ1年も経っていない新しいクリニックですが、日々の診療やブログ発信を通じて多くの方に知っていただけるようになりました。 先月の公式サイトの閲覧数(PV)は 318,605 に到達しました。開院当初の数千アクセスから始まり、数か月で数万、夏には10万を超え、そしてこの秋にはついに30万を超える規模に成長しました。地域の一ク
洪水・冠水と破傷風:本当にリスクは上がるのか?最新エビデンスと、いまのワクチン供給事情
要点(先に結論) 「洪水の水に触れたこと自体」で破傷風リスクは上がらない。問題は“傷”があるか、どんな傷か、ワクチン歴は十分か。米CDCや災害時の公式見解は一貫して「一律の集団接種は不要、創傷ごとの個別評価を」とする。疾病対策センター+1 ただし後片付けで擦過傷・刺創が増え、土壌や有機物で“汚染創”になればリスクは上がる。創の種類と接種歴で、トキソイドやTIG(破傷風免疫グロブリン)の要否を個別決
医療脱毛なら博多駅すぐのひろつ内科クリニック|ジェントルマックスプロ導入
「医療脱毛を福岡・博多で受けたい」「信頼できる医療機関で全身脱毛やVIO脱毛をしたい」――そんな方におすすめなのが、ひろつ内科クリニックの医療レーザー脱毛です。当院では厚生労働省承認のレーザー機器 GentleMax Pro(ジェントルマックスプロ) を導入し、安全性と効果のバランスを重視した施術を提供しています。 ジェントルマックスプロの特徴とメリット ジェントルマックスプロは、世界的に信頼され
統計的に10月に増える病気について
10月は、一年の中でも「病気が増えやすい時期」と言われています。日中は夏のように暖かくても朝晩は冷え込み、寒暖差によって免疫や自律神経のバランスが乱れやすくなるためです。さらに秋は学校行事や出張、旅行などで人の移動が増え、感染症が広がりやすい季節でもあります。ここでは、統計的に10月に増える代表的な病気を取り上げ、臨床的な背景や予防のポイントを解説します。 1. インフルエンザ(季節性) 発生の特
トランプ発言「アセトアミノフェンと自閉症」—エビデンスでどう読む?
何が起きたのか(2025年9月の動き) 米国で、トランプ大統領が「妊娠中のアセトアミノフェン(一般名:アセトアミノフェン、米国ブランド:Tylenol)は自閉症と関連する」と発言し、HHS(保健福祉省)やFDAが“注意喚起”文書やラベル変更手続きを示唆。これに対し、WHOや米産科婦人科学会(ACOG)などが「因果関係は確立していない」と強く反論しています。Reuters+3HHS.gov+3U.S
2025年秋冬インフルエンザはどうなる?南半球の流行から読む国内の傾向
秋冬のインフルエンザ流行が迫っています。例年、日本の流行を占う上で参考になるのが「季節が逆の南半球の流行状況」です。すでに流行を経験した国々のデータを知ることで、今シーズンの日本での特徴をある程度推測することができます。 本記事では、2024–2025年に南半球で見られたインフルエンザ流行の特徴を整理し、それをもとに国内の流行傾向と備えについて解説します。 南半球の流行状況と特徴 世界保健機関(W
大人の溶連菌感染症(社会人も注意!職場感染のリスクも)
溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)は、小児に多い病気として知られていますが、実は大人もかかります。社会人や働く世代が感染すると、仕事や家庭に大きな影響が出ることがあり、さらにオフィスや職場で広がる 職場感染 のリスクも無視できません。 ここでは「大人の溶連菌感染症」について、社会人視点で詳しく解説します。 大人に多い症状の特徴 高熱(38〜39℃):突然の発熱で体調を崩すケースが多い 強い
秋の花粉症:ブタクサやヨモギに要注意
花粉症というと春のスギやヒノキを思い浮かべる方が多いですが、実は夏の終わりから晩秋にかけて「秋の花粉症」が存在します。原因となるのは、身近な雑草であるブタクサ・ヨモギ・カナムグラです。これらは都市部の空き地や河川敷などに多く生え、気づかないうちに症状を引き起こします。 1. 秋の花粉の種類と特徴 ブタクサ 8月下旬〜10月にかけて飛散。1本の株が数百万個の花粉を生産するとされ、アメリカでは「最強の
インフルエンザワクチン予約受付を開始しました(2025年度)
ひろつ内科クリニックでは、2025年度のインフルエンザワクチン接種の予約受付を開始しました。 実際の接種開始は9月25日からとなります。 接種概要 接種開始日:2025年9月25日 費用:1回 4,000円(税込) 対象:中学生以上(小児はご相談ください) インフルエンザ流行が早めに始まっています 福岡市ではすでに流行入りの目安を超えており、昨年より1か月早いペースでの流行が確認されています。 例
妊娠初期・中期・後期にコロナ感染したら胎児に影響はあるのか?
妊娠中に新型コロナウイルスに感染した場合、赤ちゃんへの影響を心配される方は少なくありません。ここでは最新の研究をもとに「妊娠初期・中期・後期」ごとに分けて整理してみます。 妊娠初期(〜13週) 先天異常:大規模研究やレビューでは「コロナ感染で先天奇形が増える」という証拠は示されていません。 流産:多くの研究では感染による流産リスクの増加は認められていません。ただし高熱や脱水など母体の状態悪化はリス
南半球のインフルエンザはどうやって日本にやってくるのか?
毎年冬になると日本で流行するインフルエンザ。 「今年の流行株はどんなタイプか?」と耳にすることもありますが、その答えは実は南半球の流行と密接につながっています。日本の流行は、数か月前に南半球で猛威をふるったウイルス株がもとになっていることが少なくないのです。 では、オーストラリアや南米で流行したウイルスが、どんな経路で日本に入ってくるのでしょうか。 インフルエンザは世界をめぐる「旅人」 インフルエ
青魚のヒスタミン中毒と、福岡で増えるサバのアニサキス症 — 最新データでみる現状・背景・予防
はじめに:福岡ではゴマサバなど「生サバ文化」が根づいていますが、近年、サバ由来のアニサキス症の届出が増えています。一方で、青魚全般では「ヒスタミン中毒(スコンブロイド)」にも注意が必要です。両者は原因も対策もまったく別物。混同を防ぐため、発生動向・背景・予防策を要点整理します。 1. ヒスタミン中毒とは(アレルギー様だがアレルギーではない) ポイント ・青魚の筋肉中に多いアミノ酸ヒスチジンが、細菌
福岡県で「7,000円・即日発行」の法定健診 〜博多駅直結、働く人の時間を守るために〜
福岡県内の相場は8,000〜9,900円。それでも即日は少ない 福岡県内で行われている雇入時健診・法定健診は、多くのクリニックで8,000〜9,900円。 しかも結果が手元に届くのは数営業日後。 「急ぎで必要」という状況には、正直あまり寄り添えていません。 当院は7,000円・即日交付・博多駅直結 ひろつ内科クリニックは博多駅直結。 だから、北九州から新幹線で来る方も、久留米や筑豊から電車で来る方
成人がインフルエンザワクチンを2回打ったらいけないの?
秋から冬にかけて、インフルエンザワクチンの接種シーズンが始まります。 患者さんからよく聞かれるのが「大人も子どもみたいに2回打った方がいいんですか?」という質問です。 結論から言うと――成人は原則1回で十分です。2回打っても大きなメリットは得られないと考えられています。 なぜ子どもは2回、大人は1回なの? ワクチンは、体の免疫を「訓練」してインフルエンザに備えるものです。 子どもはまだインフルエン
コロナ・インフルエンザに関するよくある質問Q&A
新型コロナやインフルエンザが再び流行する季節になりました。診察室で患者さんからよくいただく質問を、まとめてQ&A形式で解説します。 Q1. コロナやインフルエンザにかかったら、何日休めばいいですか? A. 厚生労働省の基準では 発症日を0日目として5日間 かつ解熱してから1日以上 休むことが推奨されています。 Q2. 解熱した当日に出勤・登校していいですか? A. いいえ。解熱した日を含め
気象病とめまいの関係 ― 科学的エビデンスに基づいた解説
はじめに 「台風の前に頭が重くなる」「雨の日にめまいがする」といった訴えは、内科外来や耳鼻科で非常に多く見られる症状です。一般的には「気象病(weather-related symptoms)」と呼ばれ、近年は研究も進んでいます。 今回は特に「めまい」と気象病の関係について、医学的エビデンスを交えて詳しく解説します。 気圧変化が体に及ぼす影響 気圧が下がると、体の外と中の圧力差が生じ、耳の奥(内耳
ツムラ漢方 苦さランキング TOP30(臨床印象編)
漢方薬といえば「苦い」というイメージがあります。実際には、甘くて飲みやすいものから、顔をしかめたくなるほど強烈に苦いものまでさまざまです。 今回は臨床でよく処方される「ツムラ漢方製剤」を対象に、苦さの印象をランキング形式でまとめました。 ※感じ方には個人差があり、あくまで目安としてご覧ください。 SS級(激苦・顔をしかめるレベル) 1位 黄連解毒湯(15) 黄連・黄芩・黄柏・山梔子と苦味成分が勢ぞ
口腔カンジダってなに?若い人でも知っておきたい基礎知識
口腔カンジダとは 口腔カンジダ症は、口の中に常在する真菌(カビの一種)であるカンジダ(特に Candida albicans)が異常に増えて、白い苔のような付着物や痛みを引き起こす感染症です。 「カンジダ=性病」と誤解されがちですが、実際には誰の口の中にも少量存在し、体調や環境によってバランスが崩れたときに症状が出てきます。 若い人でもかかる原因 高齢者や免疫が落ちている人に多いとされますが、若い
福岡市でインフルエンザ流行入り:去年より1か月早い動きに注意
福岡市の最新の感染症情報によると、第36週(9月1日〜9月7日)にインフルエンザの定点あたり報告数が1.20人/施設となり、流行入りの目安(1.0人)を超えました。 これは「市内でインフルエンザが持続的に広がり始めている」サインです。昨年より約1か月早いペースでの流行入りとなり、秋を迎えるこれからの時期は特に注意が必要です。 福岡市での状況 通常、福岡市でインフルエンザが本格的に広がるのは10月以
院長が去年の余りインフルワクチンを打ってみた ― どれくらい意味があるの?
福岡でもインフルエンザの流行が始まっています。 当院にもそろそろ今年(2025/26シーズン)のワクチンが届く予定ですが、現時点ではまだ入荷していません。 そんな中、昨シーズン(2024/25)のワクチンが「1回分分包で1本だけ」冷蔵庫に残っているのを見つけました。 有効期限内であったことを確認したうえで、流行が始まったタイミングに合わせて、院長である私自身が試しに接種してみました。 もちろん年末
薬の飲み合わせが気になったらGPTに聞けばよいのか? 圧倒的によい理由
こんにちは、ひろつ内科クリニック院長です。 日常診療でよく患者さんに聞かれるのが「この薬とこの薬、一緒に飲んで大丈夫ですか?」という疑問です。 複数の薬を飲んでいると、どうしても心配になりますよね。 従来の調べ方 医師や薬剤師に聞く 添付文書を読む ネット検索する もちろん一番確実なのは医療者に相談することです。ですが現実には「診察で聞きそびれた」「ネットだと情報がバラバラ」といったケースも多いも
秋はIPLに向いている?夏の紫外線ダメージをリセット
夏の紫外線ダメージが目立つ季節 夏に浴びた紫外線は、時間が経ってから「シミ」「そばかす」「赤み」として表面化することがあります。特に秋は鏡を見て「去年より濃くなった気がする」と感じやすい時期です。 こうした症状に対して、シミ取り・光治療(IPL)・毛穴ケアを検討する方が増えるのも秋の特徴です。 秋がIPL治療に適している理由 IPL(光治療)は、シミ・そばかす・赤ら顔・毛穴の開きなどに使われる美肌