お盆明けに増える感染症一覧(2025年版)
お盆の時期は帰省や旅行、会食などで人との接触が増え、体調を崩す方が目立ちます。
特にお盆明けの1〜2週間は、感染症の受診件数が増える傾向があります。
今回は、2025年8月時点で報告されている傾向や、代表的な感染症について解説します。
お盆明けに多い感染症
1. 急性胃腸炎(ウイルス性・細菌性)
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原因ウイルス:ノロウイルス、アデノウイルス、サポウイルスなど
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原因細菌:カンピロバクター、サルモネラ、腸炎ビブリオなど
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症状:下痢、嘔吐、発熱、腹痛
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特に生もの(刺身、加熱不足の肉)や冷蔵管理が不十分な食品が原因となることがあります。
2. 呼吸器感染症
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夏かぜ(エンテロウイルス、アデノウイルス)
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RSウイルス感染症:乳幼児や高齢者で重症化することがあります。
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マイコプラズマ肺炎:長引く咳が特徴で、学校や職場で広がることがあります。
3. 咽頭結膜熱(プール熱)
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アデノウイルスが原因で、発熱・喉の痛み・目の充血がセットで現れる感染症。
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潜伏期間が5〜7日とやや長く、旅行やプール利用後に発症するケースがあります。
潜伏期間と発症時期の目安
病名 | 潜伏期間 | 発症の目安 |
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ノロウイルス | 1〜2日 | 帰省後すぐ〜数日後 |
カンピロバクター | 2〜5日 | 帰省後数日〜1週間 |
RSウイルス | 4〜6日 | 翌週あたりに発症しやすい |
マイコプラズマ肺炎 | 2〜3週間 | 9月上旬に症状が出ることも |
予防のポイント
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手洗いは流水+石けんで20秒以上
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人混みや公共交通機関ではマスク着用
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食品は十分に加熱し、冷蔵管理を徹底
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エアコン使用中も1〜2時間ごとの換気を心がける
受診を検討すべき症状
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高熱が続く(38℃以上が3日以上)
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嘔吐や下痢が強く、水分が取れない
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咳が2週間以上続く
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息苦しさ、強い倦怠感がある
感染症は潜伏期間があるため、帰省や旅行後の体調変化は軽視しないことが大切です。
気になる症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
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