シミ・シワ・肌老化を防ぐ真夏のUV対策完全ガイド
はじめに
7〜8月は一年で最も紫外線が強い時期です。
日差しの強さに加え、屋外で過ごす時間が長くなり、肌へのダメージは蓄積しやすくなります。
紫外線はシミ・シワ・たるみなどの光老化の最大原因。美容面だけでなく、皮膚の健康維持にも深く関わります。
今回は医師の視点から、真夏の紫外線の特徴と、日焼け止めを中心とした総合的なUV対策を、最新の科学的根拠に基づいて解説します。
1. 真夏の紫外線は「量」も「質」も強烈
紫外線は主に2種類あります。
UVB(波長290〜320nm)
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表皮に作用し、日焼けや炎症(サンバーン)を起こす。
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真夏にピークを迎え、短時間で肌を赤くします。
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DNA損傷や皮膚がんのリスクとも関連。
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出典:Armstrong BK, Kricker A. J Photochem Photobiol B. 2001.
UVA(波長320〜400nm)
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真皮まで到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊。
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シワ・たるみ・シミなど光老化の最大原因。
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季節を問わず多く降り注ぎますが、真夏は特に高レベル。
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出典:Kligman AM et al. J Am Acad Dermatol. 1986.
2. 真夏ピークのデータ
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環境省の観測データでは、UVインデックスは7〜8月に最大値を記録。
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特に11時〜14時は年間を通して最も高く、10分程度で日焼けが始まる強さ。
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曇りでも紫外線は80%以上が届くため油断は禁物。
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出典:環境省 紫外線環境保健マニュアル2020
3. 日焼け止めの選び方(真夏編)
SPFとPAの目安
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SPF:UVB防御力。真夏の屋外活動ならSPF50推奨。
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PA:UVA防御力。PA++++推奨。
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海やプールではウォータープルーフタイプが安心。
使用シーン別おすすめ
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屋外レジャー(海・山・スポーツ):SPF50、PA++++
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日常生活(通勤通学など):SPF30〜50、PA+++以上
4. 正しい塗り方
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塗布量は多めに:顔全体で500円玉大(約2g)が必要。
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ムラなく均一に:額・両頬・鼻・顎に置いてから広げる。
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2〜3時間おきに塗り直し:汗や摩擦で効果は低下。
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首、耳、手の甲なども忘れずにカバー。
5. 日焼け止め以外の併用対策
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帽子・日傘:直射日光を物理的に遮断。
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サングラス:紫外線は眼からも入り、肌のメラニン産生を促す。
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衣服:UVカット機能付き素材や長袖で防御力UP。
まとめ
真夏の紫外線対策は、日焼け止めの正しい使用が第一歩です。
さらに物理的な防御や生活習慣の工夫を組み合わせることで、肌の健康と美しさを守ることができます。
当院では、紫外線によるシミ・くすみが気になる方に向けたIPL治療(ノーリス)や美容点滴も行っています。
詳細は以下をご覧ください。