IPLと医療脱毛はどう違う?—よくある誤解を徹底解説
はじめに
「フォトフェイシャルと医療脱毛って同じですか?」
「IPLで脱毛できるってサロンで聞きました」
実際にこうしたご質問を受けることは少なくありません。
結論から言えば、IPL(光治療)と医療脱毛はまったく別の治療です。
目的・仕組み・効果の持続性が大きく異なります。本記事では、両者の違いを医療機関の立場から整理してご説明します。
IPLとは?(フォトフェイシャル・光治療)
IPL(Intense Pulsed Light)は「広帯域の光を用いた美肌治療」です。
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主な目的:シミ・そばかす・赤ら顔・肌質改善
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仕組み:500〜1200nm前後の幅広い光が皮膚のメラニンやヘモグロビンに反応し、色素沈着や赤みを改善
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効果:肌トーンの改善、透明感向上、肌質の均一化
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頻度:1か月ごとに数回施術を重ねて少しずつ変化を実感
当院の機器:キャンデラ社ノーリス(Nordlys)
ノーリスは医療機関専用のIPL機器です。エステで使われる「光脱毛用IPL」とは全く異なり、必ず医師管理下でのみ扱えます。
特徴は**SWT(Selective Waveband Technology)**という独自技術。
不要な波長を除去し、必要な光だけを効率的に届けることで、従来型IPLよりも効果的かつ副作用リスクを抑えた施術が可能です。
医療脱毛とは?(レーザー脱毛)
医療脱毛は、レーザーを用いて毛根を破壊し、長期的な減毛を得る治療です。
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主な目的:ムダ毛の永久減毛
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仕組み:特定波長のレーザーが毛根のメラニンを狙い撃ちし、再生能力を抑制
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効果:毛の長期的な減少、自己処理の大幅削減
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頻度:2〜3か月ごとに5〜8回で効果を実感
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特徴:毛根破壊は医療行為にあたり、医師管理下の医療機関でのみ可能
当院の機器:ジェントルマックスプロ(GentleMax Pro)
当院で導入しているのはキャンデラ社ジェントルマックスプロ。
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アレキサンドライトレーザー(755nm):色白〜標準肌に適応
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ヤグレーザー(1064nm):日焼け肌や色素沈着部位にも対応
2波長を切り替えて使えるため、幅広い肌タイプに対して安全かつ効果的な医療脱毛が可能です。
よくある誤解
1. 「IPLでも脱毛できますか?」
→ エステの「IPL脱毛」という表現が誤解の元です。IPL照射で一時的に毛が抜けることはあっても、毛根を破壊する出力はなく再び毛は生えてきます。永久脱毛効果はありません。
2. 「フォトフェイシャルと脱毛は同じ光?」
→ 違います。
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IPL(ノーリス):広帯域の光で肌全体にアプローチ
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医療脱毛(ジェントルマックスプロ):単一波長のレーザーで毛根をピンポイント破壊
3. 「どちらが優れている?」
→ 優劣ではなく目的が違うのです。
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シミ・赤ら顔 → IPL(ノーリス)
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ムダ毛 → 医療脱毛(ジェントルマックスプロ)
IPLと医療脱毛の比較表
項目 | IPL(ノーリス) | 医療脱毛(ジェントルマックスプロ) |
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主な目的 | シミ・そばかす・赤ら顔・肌質改善 | 毛根破壊による永久減毛 |
光の種類 | 広帯域光(SWT技術で不要波長を除去) | 単一波長レーザー(755nm/1064nm) |
効果 | 肌のトーン改善、赤み軽減 | 長期的な減毛 |
効果の持続 | 繰り返し治療が必要 | 5〜8回で半永久的効果 |
提供機関 | 医療機関のみ(医師管理下) | 医療機関のみ(医師管理下) |
特徴 | 美肌治療に特化、ローリスクプロトコル | 2波長搭載で幅広い肌タイプに対応 |
まとめ
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IPL(ノーリス)=美肌治療用の医療機器
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医療脱毛(ジェントルマックスプロ)=永久減毛用の医療レーザー
どちらも医療機関でのみ扱える治療ですが、目的と作用が全く異なります。
当院では「まじめな内科」としての立場から、
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IPLはローリスク安全プロトコルでの美肌治療
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医療脱毛はジェントルマックスプロによる確実なレーザー脱毛
をご提供しています。ぜひお気軽にご相談ください。
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