咳・発熱が出たときにどうする?自宅での対応と受診の目安
はじめに
季節の変わり目や感染症の流行期には、「咳」や「発熱」といった症状で不安になる方が多くなります。特に小さなお子さんや高齢の方、持病のある方では重症化のリスクもあり、正しい対応が大切です。今回は、咳や発熱が出たときに自宅でできるケア、そして受診を考えるべきタイミングについてまとめます。
自宅でできるセルフケア
水分補給をしっかり
発熱があると体の水分は失われやすく、脱水につながることがあります。経口補水液や水、お茶、スープなどをこまめにとり、尿量や口の渇きにも注意しましょう。
体を休める
体を無理に動かすと回復が遅れることがあります。安静と十分な睡眠をとり、体力の回復を優先してください。
解熱鎮痛薬の活用
つらい頭痛や発熱には、市販の解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンなど)を使用できる場合があります。ただし、妊娠中や持病がある方は必ず医師や薬剤師に相談してから使用してください。
医療機関を受診すべきサイン
次のような症状があるときは、自己判断せず早めに受診してください。
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38.5℃以上の高熱が続く
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息苦しさや胸の痛みを伴う
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水分がとれないほどの強い嘔吐や下痢
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意識がもうろうとする
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高齢者や基礎疾患のある方で症状が悪化している
これらは重症化のサインであり、放置は危険です。
咳が長引くときに考えられる原因
風邪やインフルエンザのあとに咳だけが長く続くことがありますが、次のような病気も背景にある場合があります。
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気道が敏感になる「かぜ後咳嗽」
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喘息やアレルギーによる咳
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副鼻腔炎による後鼻漏
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胃酸が逆流して起こる逆流性食道炎
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百日咳など特定の感染症
咳が2週間以上続くときは、内科での診察をおすすめします。
ひろつ内科クリニックでできること
当院では、かぜ症状・発熱外来を含めて、咳や発熱で来院された患者さんを診療しています。必要に応じて血液検査・レントゲン・迅速検査などを行い、症状の原因を評価しながら治療を進めます。
まとめ
咳や発熱はよくある症状ですが、重い病気のサインとなることもあります。水分補給や休養など自宅でのケアを大切にしながら、重症化が疑われるときや症状が長引くときは、早めに医療機関を受診してください。
エビデンス
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日本感染症学会:かぜ症候群とインフルエンザの診療ガイドライン(2024年版)
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厚生労働省「発熱等の症状がある方へ」
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WHO: Clinical management of respiratory infections (2023)
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