福岡市でインフルエンザ流行入り:去年より1か月早い動きに注意
福岡市の最新の感染症情報によると、第36週(9月1日〜9月7日)にインフルエンザの定点あたり報告数が1.20人/施設となり、流行入りの目安(1.0人)を超えました。
これは「市内でインフルエンザが持続的に広がり始めている」サインです。昨年より約1か月早いペースでの流行入りとなり、秋を迎えるこれからの時期は特に注意が必要です。
福岡市での状況
通常、福岡市でインフルエンザが本格的に広がるのは10月以降ですが、今年は9月上旬の段階ですでに基準を超えています。学校や保育園での集団生活、職場での接触機会などを通じて、今後は市内全域に患者数が増えることが予想されます。
県内・全国への広がりも早い?
インフルエンザは毎年、まず都市部から流行が始まり、数週間遅れて県内各地、さらに全国へと広がっていきます。
今年は福岡市で早めに基準を超えたため、福岡県全体、さらには全国でも例年より早く流行入りする可能性があります。九州は温暖で人の移動も多く、空港や新幹線を介した人の往来が多いため、他地域へ感染が拡散しやすい環境にあります。
インフルエンザの症状とコロナとの違い
インフルエンザの代表的な症状は次の通りです。
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突然の高熱(38℃以上)
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全身の強い倦怠感
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関節や筋肉の痛み
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咳や喉の痛み
一方で新型コロナも発熱や喉の痛みを伴うため、両者を症状だけで区別するのは難しいのが現実です。特に今年は「咽頭痛が強いコロナ株」も話題になっており、発熱がある場合は検査による確定診断が重要です。
ワクチン接種は早めが安心
例年、インフルエンザワクチンは10月から接種が始まりますが、今年は流行入りが早まっているため、「できるだけ早めの接種」が有効です。
ワクチンは接種してすぐに効果が出るわけではなく、およそ2週間かけて免疫が定着します。つまり、10月の流行本格化を見据えると、9月中〜10月上旬に接種を済ませておくのが理想的です。
効果の持続は3〜5か月程度とされており、秋口に接種しても冬の流行ピークに十分対応できます。
今年の流行で注意すべき人
特に注意していただきたいのは以下の方々です。
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65歳以上の高齢者
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心臓・肺・腎臓などに慢性疾患を持つ方
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妊娠中の方
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小児(特に乳幼児)
これらの方々は重症化リスクが高く、発症を防げなくてもワクチンで「入院や重症化を減らす効果」が期待できます。
当院での予防接種準備
ひろつ内科クリニックは今年1月に開院したため、今回が初めて迎えるインフルエンザシーズンです。
当初は10月1日から予防接種を開始予定としていましたが、今年の流行状況を受けて、できるだけ前倒しで接種を開始できるよう準備を進めています。
準備が整い次第、当院ホームページやInstagramでお知らせします。
日常でできる予防対策
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外出後の手洗い・うがい
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人混みではマスクを活用
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室内の換気と加湿
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睡眠・栄養をしっかりとる
これらの基本的な習慣は、インフルエンザだけでなく他の感染症対策としても有効です。
まとめ
福岡市ではすでにインフルエンザ流行期に入りました。去年より1か月早い動きであり、県内や全国的にも早めに広がる可能性があります。
特に今年は「早めの予防接種」と「日常の感染対策」が重要です。体調管理を心がけながら、この秋冬を安心して過ごしましょう。
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