メニュー

のどの痛み、実は「溶連菌」かも?~扁桃炎とその原因について~

[2025.05.19]

こんな症状ありませんか?

  • のどが真っ赤で痛い

  • 高い熱が出た(38℃以上)

  • 食べ物や飲み物がしみる

  • 体がだるくて元気が出ない

  • 子どもがいきなり発熱・のどの痛みを訴えた

これらは「扁桃炎」や「溶連菌感染症」のサインかもしれません。


扁桃炎ってどんな病気?

のどの奥にある「扁桃(へんとう)」という部分が赤く腫れて、炎症を起こす病気です。
原因には主に2つあります:

  • ウイルス性(風邪と同じようなもの):自然に治ることが多い

  • 細菌性(代表:溶連菌):抗生物質による治療が必要


溶連菌ってなに?

「溶連菌(ようれんきん)」は、A群溶血性連鎖球菌という細菌で、のどに感染すると強い炎症を起こします。
特に子どもに多く見られ、高熱・のどの強い痛み・赤い発疹(猩紅熱)が特徴です。


どれくらい多いの?

  • 子どもの「のどの病気」の約3人に1人は溶連菌が原因

  • 毎年冬から春にかけて流行

  • 大人も子どもからうつることがあります


検査はどうするの?

病院では、のどを綿棒でこすって、溶連菌がいるかどうかを調べる迅速検査(数分で結果が出る)を行うことができます。


治療は?

ウイルス性の扁桃炎(風邪の場合)

  • 解熱剤や痛み止めなどの対症療法

  • 水分補給と十分な休養が大切

溶連菌感染症の場合

  • 抗生物質(アモキシシリンやペニシリン系)を10日間内服

  • 症状が治っても、処方された分は必ず飲み切ることが重要です


放っておくとどうなるの?

まれではありますが、以下のような合併症のリスクがあります。

  • 扁桃周囲膿瘍(のどに膿がたまる)

  • 急性糸球体腎炎(血尿やむくみが出る)

  • リウマチ熱(関節炎や心臓の病気を引き起こす)

これらは抗生物質を正しく飲むことで予防可能です。


予防のポイント

  • 手洗いとうがいを習慣にする

  • タオルやコップの共有を避ける

  • 熱が下がっても、解熱から24時間は登園・登校を控える


まとめ

「風邪だと思っていたのどの痛み」が、実は細菌感染だったということも少なくありません。
特にお子さんが、のどの強い痛みや高熱を訴えた場合は、早めの受診をおすすめします。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME