熱中症と間違えやすい内科疾患 ― 発熱と頭痛の鑑別ポイント
熱中症と間違えやすい内科疾患 ― 発熱と頭痛の鑑別ポイント
[2025.07.11]
■ はじめに
「熱中症かもしれません」と来院される方が、毎年7〜8月にかけて急増します。
確かに、暑さや脱水で体調を崩す方は多いですが、**“熱中症っぽいけど実は他の病気”**というケースも少なくありません。
今回は、当院で実際に見かける「熱中症と間違えやすい内科疾患」について、いくつか代表例をご紹介します。
■ 熱中症の典型的な症状とは?
まずは整理です。
熱中症の症状には以下のような特徴があります:
- 強い倦怠感、めまい、ふらつき
- 発汗異常(汗が出すぎる or 全く出ない)
- 脱力、吐き気、意識がぼんやりする
- 高体温(38℃以上になることも)
「屋外での活動後」「水分・塩分不足」「高齢者の室内生活」などの背景がある場合、熱中症を疑います。
■ よくある「熱中症そっくりさん」5つ
① 急性咽頭炎・扁桃炎
→ **「喉が痛い+熱が出た+頭が重い」**という症状で来院され、「クーラーのせいで風邪引いたかな?」とおっしゃる方も多いです。
→ ウイルス性と細菌性の鑑別が大切で、抗生物質が必要なこともあります。
② 膀胱炎・腎盂腎炎
→ 女性に多いのがこのタイプ。「発熱+頭痛+悪寒」で来られた方が、実は尿路感染症ということも珍しくありません。
→ 特に背中や脇腹の痛み、排尿時の違和感がある方は要注意です。
③ ウイルス性胃腸炎(夏風邪)
→ 嘔気・頭痛・微熱などが中心で、「冷たいものを食べすぎたせい」と自己判断しがちです。
→ インフルエンザやCOVID-19と見分けがつかないこともあるため、検査が必要なケースもあります。
④ 副鼻腔炎(蓄膿症)
→ 鼻がつまる、顔が痛い、頭が重い。特に午後〜夜にかけて頭痛が悪化する人は要注意。
→ 風邪後に悪化することもあり、抗菌薬が有効な場合があります。
⑤ 帯状疱疹(前駆期)
→ 意外と多いのがこのタイプ。皮膚症状が出る前に「頭痛+発熱+倦怠感」だけという状態で数日過ごすことがあります。
→ 痛みが片側に偏っていたり、虫刺されのような発疹が出てきたら要注意。
■ 「様子を見すぎる」と重症化することも
「熱中症だと思って様子を見ていたら、実は腎盂腎炎で入院になった」というケースもあります。
特に以下のようなときは、迷わず受診をおすすめします:
- 解熱剤を飲んでも熱が続く
- 背中・腹部に痛みがある
- 脱水を補っても症状が改善しない
- 明らかな感染症の兆候(喉の腫れ、尿のにごりなど)がある
■ 当院での対応について
ひろつ内科クリニックでは、
- 採血、尿検査、CRP測定
- 胸部レントゲン、心電図、迅速感染症検査
- 点滴処置や解熱剤処方
など、その日のうちに診断と初期治療まで完了できる体制を整えています。
とくに平日昼間に受診しづらい方のために、土日・祝日も夜21時まで診療しております。
■ まとめ
夏場の「熱中症っぽい症状」には、意外と多くの内科的疾患が紛れています。
ご自身の判断だけでは見抜けないこともありますので、気になる症状があれば早めの受診をおすすめします。
ひろつ内科クリニック受診予約はこちらから
https://wakumy.lyd.inc/clinic/hg08874