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安静時心拍数の正常範囲は?——徐脈・頻脈と受診の目安を内科医が解説

スマートウォッチを使い始めると、「安静時心拍数」という数字が毎日表示されます。これが高い・低いと、体に問題があるのかと気になる方も多いと思います。心拍数は、スマートウォッチが比較的得意とする測定のひとつですが、数字の意味を知っておくと、無用な心配を減らせます。正常の範囲と、注意すべきラインを整理します。

安静時心拍数とは

安静時心拍数は、体を動かしていない落ち着いた状態での、1分間の脈の回数です。一般的な正常の目安は、1分間に60〜100回とされています。ただし、日ごろよく運動している人では、心臓が効率よく動くため、50台になることも珍しくなく、これは多くの場合、問題のない範囲です。緊張やカフェイン、発熱、睡眠不足などでも変わります。

「遅い」=徐脈のとき

安静時心拍数が60回を下回る状態を徐脈といいます。前述のとおり、運動をよくする人や、睡眠中に脈がゆっくりになるのは自然なことです。問題になるのは、めまい・ふらつき・失神・息切れ・強い疲れを伴う徐脈や、脈が極端に遅い場合です。こうしたときは、脈のリズムを作る仕組みの異常(洞不全症候群や房室ブロックなど)が隠れていることがあり、受診が必要です。

「速い」=頻脈のとき

安静時心拍数が100回を超える状態を頻脈といいます。発熱、脱水、カフェインの摂りすぎ、緊張、貧血、甲状腺の働きが強すぎる状態(甲状腺機能亢進症)、不整脈など、原因はさまざまです。運動直後などは自然ですが、安静にしていても脈が速い状態が続く、動悸や息切れを伴うときは、原因を調べる必要があります。

大事なのは「普段からの変化」

正常範囲かどうかと同じくらい大切なのが、いつもの自分と比べてどうか、です。ここ最近、安静時心拍数が普段より継続して高い(あるいは低い)ときは、体調や生活の変化、あるいは病気のサインのことがあります。スマートウォッチは、こうした「普段との違い」に気づくのに役立ちます。

こんなときは受診を

  • 脈が遅く(または速く)、めまい・失神・息切れ・強い疲れを伴う
  • 安静にしていても脈が速い(動悸が続く)
  • 普段より明らかに脈が速い・遅い状態が続く
  • 脈のリズムが不規則に感じる(心房細動などの可能性。別記事もご参照ください)

まとめ

安静時心拍数の正常はおおむね60〜100回で、よく運動する人は50台のこともあります。数値そのものより、めまいや息切れなどの症状を伴うか、普段と大きく変わっていないかが大切です。気になる数値や症状があるときは、記録を持って受診してください。当院でも、心拍数や動悸に関するご相談を承っています。

(あわせて、当院の「Apple Watchで『心房細動の可能性』の通知が来たら」や「スマートウォッチの健康機能、どれが医療機器でどれがウェルネスか」もご覧ください。)

参考文献

  • 循環器・不整脈領域の一般的な診療知見

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https://wakumy.lyd.inc/clinic/hg08874

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