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院長ブログ

日々の診療室から(340件)

保険診療

健康診断で「異常あり」と言われたら?数値の見方と病院に行くべき目安を解説

「健康診断の結果で“再検査をおすすめします”って書かれてたけど、病院に行った方がいいのかな?」 そんな不安を抱えている方に向けて、今回は数値の意味と受診の目安を丁寧に解説します。 よくある異常値とその意味 【GOT/GPT(AST/ALT)】肝機能 基準値:GOT 8~38 / GPT 4~44(U/L) 高値の原因:お酒、脂肪肝、肝炎(B型・C型)、薬剤性肝障害など 受診目安:GPT>70

メディカルダイエット

マンジャロで理想体重に到達した後の“落とし穴”とは? リバウンドを防ぐ3つの科学的戦略と“間欠投与”の新提案

GLP-1受容体作動薬「マンジャロ(チルゼパチド)」で目標体重に到達された方、おめでとうございます。 ただ、実はここからが本当のスタートです。マンジャロで体重を落とした方の最大のリスクが「リバウンド」です。 本記事では、最新の大規模試験の結果をもとに、マンジャロ卒業後に待ち受ける“体重増加の罠”と、それを防ぐ現実的かつ医療的な対策を解説します。 1. なぜリバウンドするのか? GLP-1やGIPに

保険診療

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは ― 自覚しづらい「命に関わる病気」

1. 睡眠中に何が起きているのか? 睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が断続的に停止する病気です。定義上、10秒以上の無呼吸や低呼吸が1時間あたり5回以上みられる場合に診断されます。 主な分類は以下の通りです: 閉塞性(OSA):最も多い。上気道の閉塞が原因 中枢性(CSA):脳の呼吸中枢の異常 混合型:上記が混在 2. SASが疑われる症状 いびきが大きい・途中で止まる 日中の眠気

保険診療

熱中症には結局「点滴」が効く —— 科学が示す揺るぎない真実

毎年夏になると話題になる「熱中症」。水分補給が大切とは言うものの、重症化したときに本当に必要なのは何か——それは**静脈からの輸液(点滴)**です。 熱中症の重症度分類と治療の基本 日本救急医学会のガイドライン(2022年改訂)では、熱中症は以下のように分類されます: 分類 症状 対応 I度(軽度) めまい、立ちくらみ、筋肉のこむら返りなど 経口補水 II度(中等度) 頭痛、嘔吐、倦怠感、意識障害

保険診療

アレルゲン検査(特異的IgE)はどこまで信用できる?最新エビデンスで解説

花粉症、食物アレルギー、ダニ・ハウスダストなど、アレルギーの原因を特定するために使われる「特異的IgE抗体検査」。保険適用もされており、アレルギー検査の定番とも言えるこの検査ですが、「本当に正確なの?」「誤診や過剰診断のリスクはないの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。 今回は、最新のエビデンスに基づき、特異的IgE検査の精度(感度・特異度)と臨床的な信頼性について詳しく解説します。 特

メディカルダイエット

マンジャロ(チルゼパチド)の副作用とは?

頻度・対処法・膵炎リスクまで徹底解説 週1回の注射で高い血糖降下・体重減少効果が得られる「マンジャロ(一般名:チルゼパチド)」は、糖尿病や肥満治療の最前線にある薬剤です。 その一方で、副作用についても十分に理解し、安全に使用することが大切です。 本記事では、最新の大規模研究を含む信頼性の高いデータをもとに、副作用の種類・頻度・対処法、そして注目される膵炎との関係まで詳しく解説します。 1. 主な副

保険診療

カンピロバクター食中毒とは?~見落としやすいけれど最多の細菌性腸炎~

◆ カンピロバクターとは カンピロバクター(Campylobacter jejuni など)は、鶏や牛など動物の腸内に常在する細菌で、人には主に食中毒として感染します。わが国の細菌性食中毒の原因として最多であり、厚生労働省の統計では食中毒事件数の3~4割を占める年もあるほどです。 ◆ 感染経路と発症までの流れ 主な感染源は以下の通りです。 加熱不十分な鶏肉・鶏レバー 汚染された調理器具や手指からの

保険診療

【ぐるぐるめまい=末梢性めまい】その原因と治療法をわかりやすく解説します

「ぐるぐる回る感じがする」「立っていられないほどのめまいが突然来た」 このような“回転性のめまい”を経験されたことはありませんか? これは多くの場合、末梢性めまいと呼ばれるタイプのめまいです。今回はその原因・治療法・注意すべき症状について詳しく解説します。 ◆ 末梢性めまいとは? めまいには大きく分けて「中枢性」と「末梢性」があります。 末梢性めまいは、**耳の奥にある平衡感覚をつかさどる部分(内

保険診療

大人のリンゴ病(伝染性紅斑)とは?~子どもの病気では済まされない注意点~

「リンゴ病」と聞くと子どもの病気という印象が強いかもしれませんが、実は大人がかかると重症化することもある感染症です。最近では、地域によって成人の集団発症も報告されており、医療現場では注意喚起がなされています。 リンゴ病の原因と感染経路 リンゴ病の正式名称は「伝染性紅斑」。**ヒトパルボウイルスB19(Parvovirus B19)**というウイルスが原因で、飛沫感染や接触感染によって広がります。

美容点滴・注射(エクソソーム・グルタチオンなど)

幹細胞培養上清液とは?

──再生医療から生まれた“細胞のエッセンス”で、内側から整える 「なんとなく疲れが抜けない」「肌のハリが落ちてきた」―― そんな変化に対して、細胞を移植するのではなく、細胞が出す“再生の指令”だけを取り入れる新しい選択肢が注目されています。 それが**幹細胞培養上清液(じょうせいえき)**です。 幹細胞そのものは使わず、そこから分泌された成分だけを利用するため、安全性が高く、美容と健康の両面で静か

保険診療

風邪じゃない咳が続く原因とは?

― 長引く咳の正体と対処法 ― 「風邪は治ったはずなのに、咳だけがなかなか止まらない」「夜中に咳が出て眠れない」——そうしたお悩みで受診される方が多くなっています。 実は、“風邪が長引いている”のではなく、別の病気が隠れていることもあります。 本記事では、咳が3週間以上続くときに考えるべき主な疾患と、正しい対応について解説します。 咳が長引く原因は? 咳が長引く(遷延性咳嗽:3〜8週、慢性咳嗽:8

メディカルダイエット

【最新研究】マンジャロなどGLP-1受容体作動薬は、実は膵炎のリスクを下げる?

これまで「GLP-1受容体作動薬(以下、GLP-1製剤)は膵炎になりやすいのでは?」と心配されてきましたが、最近の研究で“むしろリスクを下げるかもしれない”という意外な結果が報告されました。 特に、話題の「マンジャロ(一般名:チルゼパチド)」を含むGLP-1製剤の安全性が見直されつつあり、医療の現場でも注目されています。 そもそもGLP-1受容体作動薬ってなに? GLP-1製剤は、もともと2型糖尿

保険診療

ノロウイルス検査に保険がきかないのはなぜ?

~制度の仕組みと医学的な背景を詳しく解説~ ノロウイルスは、感染性胃腸炎を引き起こす代表的なウイルスのひとつで、強い嘔吐や下痢などの症状が特徴です。 「つらいのでノロウイルスかどうか調べてほしい」と希望される患者さんも多いのですが、実際にはこの検査は原則として健康保険が適用されません。 しかし一方で、すべてのケースで保険が使えないわけではありません。 今回はその理由と、例外的に保険が認められる条件

保険診療

感染性胃腸炎にかかった後、いつから職場復帰できるの?

~科学的根拠に基づいた復帰のタイミングと注意点~ 感染性胃腸炎(ウイルス性・細菌性を問わず)は、冬場だけでなく通年で流行する身近な感染症のひとつです。嘔吐・下痢といった症状は辛く、日常生活にも支障をきたします。そして、多くの方が悩むのが「いつから職場に復帰していいのか?」という点です。 本記事では、厚生労働省や国立感染症研究所などの信頼できるガイドラインに基づいて、「復帰の目安」や「注意点」を解説

メディカルダイエット

ダイエット目的のチルゼパチド(マンジャロ)処方ってアリ?医師の視点から考えてみました

はじめに 最近、SNSなどでも話題になっている「チルゼパチド(マンジャロ/ゼップバウンド)」の自由診療によるダイエット利用について、「けしからん!」という声がある一方で、「ちゃんとした医療として成立するのでは?」という意見もあります。今回は、医師としてこのテーマについて、法律・医療倫理・エビデンスの観点からやさしく解説してみたいと思います。 1. 医師の裁量と自由診療って? 医師は、患者さんの健康

保険診療

熱中症患者が過去最多に!その背景と対策を探る

近年、夏になると「熱中症で救急搬送」といったニュースが頻繁に報じられるようになりました。実際に、2024年の夏は、熱中症による救急搬送者数が過去最多を記録しました。この背景には、気象の変化だけではなく、社会構造の変化や個人の生活習慣も関係しています。 なぜ熱中症患者がこれほど増えているのかをデータに基づいて解説し、私たちができる具体的な対策についても紹介します。 熱中症患者数は本当に増えているのか

保険診療

帯状疱疹の発症が増えている?~信頼できるデータとその背景をわかりやすく解説~

「最近、帯状疱疹の患者さんが増えている気がする」 そう感じている方は、医療関係者だけでなく一般の方にも多いのではないでしょうか。 実はこの「増えている気がする」という印象、感覚ではなく実際のデータで裏付けられている現象です。帯状疱疹はかつては主に高齢者の病気とされてきましたが、今では若年〜中年層にも拡大していることがわかっています。 この記事では、帯状疱疹が本当に増えているのかという点と、その理由

美容点滴・注射(エクソソーム・グルタチオンなど)

トラネキサム酸と低用量ピルの併用で血栓リスクは本当に高くなるの?

結論から言うと… 「トラネキサム酸(トランサミン)」と「低用量ピル(LEP)」を一緒に使うことで、血栓ができやすくなる可能性はありますが、実際にそのリスクが大きく上がるとはっきり証明されたわけではありません。 それぞれの薬の働き トラネキサム酸は、出血を止めやすくする薬で、血を固める働きを助けます。 低用量ピルは、ホルモンバランスを整える薬ですが、血液を固まりやすくする作用も持っています。 そのた

メディカルダイエット

防風通聖散って、本当にダイエットに効くの?

「飲むだけで痩せる」なんて話、ちょっと怪しく感じませんか?でも漢方薬の一つ、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は、実際に医療現場でも「肥満症」に使われている薬。今回は、この防風通聖散が本当にダイエットに効くのか、ちゃんとしたデータをもとに紹介します。 そもそも防風通聖散ってどんな薬? 防風通聖散は、漢方の中でも「体に熱がこもって便秘がち、ぽっちゃりしていて、体力はある人」に向いている薬です。いわ

保険診療

のどの痛み、実は「溶連菌」かも?~扁桃炎とその原因について~

こんな症状ありませんか? のどが真っ赤で痛い 高い熱が出た(38℃以上) 食べ物や飲み物がしみる 体がだるくて元気が出ない 子どもがいきなり発熱・のどの痛みを訴えた これらは「扁桃炎」や「溶連菌感染症」のサインかもしれません。 扁桃炎ってどんな病気? のどの奥にある「扁桃(へんとう)」という部分が赤く腫れて、炎症を起こす病気です。 原因には主に2つあります: ウイルス性(風邪と同じようなもの):自

メディカルダイエット

マンジャロってどんな薬?長く使ったときの効果と最新の研究まとめ

重要なお知らせ(適応と注意) 本記事で触れる「マンジャロ(一般名:チルゼパチド)」は日本で2型糖尿病の治療薬として承認されています。体重管理・減量を目的とした使用は、医師の判断・制度上の取り扱いが異なる場合があります。効果や安全性には個人差があり、自己判断での使用は推奨されません。受診時に適応・副作用・代替手段を含めてご説明します。 【はじめに】 最近テレビやネットでも見かける「マンジャロ」。もと

保険診療

梅雨入り前後に気をつけたい病気と対策

梅雨入りが近づくこの季節、気温と湿度の上昇により、体調を崩す方が増え始めます。実際、梅雨の前後は感染症・アレルギー・自律神経系のトラブルが多く報告されており、放置すると長引くこともあります。今回は、梅雨時期に増加する代表的な疾患と、科学的に裏付けられた対処法をまとめました。 ① 気温差や湿度による「気象病(天気痛)」 症状:頭痛、めまい、関節痛、気分の落ち込みなど 原因:気圧や気温の変化により、自

保険診療

「立ちくらみ」が続くときに知っておきたいこと

― その症状、体からのサインかもしれません ― 「立ち上がった瞬間にクラクラする」「視界が白くなる」「目の前が真っ暗になる感じがする」 このような“立ちくらみ”は、多くの方が一度は経験するありふれた症状です。しかし、繰り返す場合や症状が強い場合は、何らかの病態が背景にあることが少なくありません。 本日は、立ちくらみの主な原因、対処法、そしてどのようなときに医療機関を受診すべきかについて解説します。

保険診療

尿検査で「尿蛋白±」って何?放っておいても大丈夫?

健康診断や人間ドックの尿検査で「尿蛋白±(プラスマイナス)」と書かれていて、気になったことはありませんか? これは、尿の中に微量のたんぱくが検出されたという意味です。では、それは放っておいてもいいのでしょうか? ◆ 尿蛋白±とは? 尿蛋白は、腎臓がうまくたんぱく質をろ過・再吸収できていないときに、尿に漏れ出ることがあります。 尿蛋白の検査結果は、以下のように段階があります: 表示 意味 (-) 陰

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