BLOG

院長ブログ

日々の診療室から(401件)

保険診療

お盆明けに増える感染症一覧(2025年版)

お盆の時期は帰省や旅行、会食などで人との接触が増え、体調を崩す方が目立ちます。 特にお盆明けの1〜2週間は、感染症の受診件数が増える傾向があります。 今回は、2025年8月時点で報告されている傾向や、代表的な感染症について解説します。 お盆明けに多い感染症 1. 急性胃腸炎(ウイルス性・細菌性) 原因ウイルス:ノロウイルス、アデノウイルス、サポウイルスなど 原因細菌:カンピロバクター、サルモネラ、

美容点滴・注射(エクソソーム・グルタチオンなど)

お酒を飲む方に多い“隠れビタミン不足”と点滴での補充

お酒をよく飲む方の中には、血液検査で特に異常がなくても、実は体内のビタミンが不足している場合があります。 これは「隠れビタミン不足」と呼ばれ、疲労感や肌荒れ、免疫力低下などの原因となることがあります。 なぜお酒でビタミンが不足するのか アルコールは肝臓で分解される過程で、多くのビタミン(特にビタミンB群)を消費します。 また、飲酒によって尿の排泄量が増えるため、水溶性ビタミンやミネラルが体外に流れ

保険診療

秋の花粉症対策2025 ブタクサ・ヨモギ花粉と口腔アレルギー症候群の関係

秋にも花粉症はあります 花粉症と聞くと春のスギ花粉を思い浮かべる方が多いですが、実は秋にもアレルギー性鼻炎の原因となる花粉が飛散します。代表的なのがブタクサやヨモギです。これらはキク科の植物で、道端や河川敷、空き地などに多く自生し、8月下旬から10月にかけて花粉が飛びます。 秋の花粉症の特徴 主な症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ 春の花粉症よりも症状が軽いと感じる方もいますが、慢性化や

メディカルダイエット

マンジャロってどんな薬?効果・副作用・費用を医師が解説

マンジャロとは? マンジャロは、有効成分チルゼパチドを含む注射薬で、2型糖尿病や肥満症に対して血糖コントロールや体重管理を目的に使われることがあります。国内では保険診療と自由診療の両方で処方されますが、肥満症での保険適応には厳格な施設基準があります。 マンジャロの薬理作用 GLP-1受容体作動薬とGIP受容体作動薬の二重作用 食欲抑制と胃排出遅延作用による摂取カロリー減少 インスリン分泌促進とグル

保険診療

大人もかかる突発性発疹とは?症状・原因・治療を医師が解説

大人も突発性発疹になるの? 突発性発疹(Exanthem Subitum / Roseola Infantum)は、乳幼児に多いウイルス感染症ですが、大人にも発症することがあります。 成人例は多くがヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)または7型(HHV-7)の再活性化感染によるもので、まれに成人初感染で起こります。 成人が発症する原因は? 乳幼児期にHHV-6/7に感染後、体内で潜伏しているウイ

健診・予防接種

2025年版:インフルエンザ予防接種の最新情報と接種のすすめ

1. 今年(2025年)のインフルエンザ流行予測 国立感染症研究所(NIID)の解析や世界保健機関(WHO)の発表によると、2025年の北半球シーズンでは以下の株が流行株として予測されています。 A型(H1N1) A型(H3N2) B型(山形系統またはビクトリア系統) インフルエンザは毎年ウイルスの遺伝子配列が少しずつ変化(抗原変異)しており、前年のワクチンがそのまま通用しない可能性があります。そ

美容施術(IPL・タンサンジェットなど)

内科でも受けられるIPL光治療「ノーリス」導入しました

「IPLって美容皮膚科のものじゃないの?」 そう思われる方も多いかもしれません。 実は内科でも、医療用IPL機器による肌治療を受けられるケースがあります。 ひろつ内科クリニックでは、このたび厚生労働省薬事承認を取得しているIPL機器「ノーリス(Nordlys I²PL)」を導入しました。 “内科としての安全第一”というスタンスのもと、肌にやさしい光でシミや赤ら顔、肌質改善など幅広いお悩みに対応しま

保険診療

健康診断で異常を指摘されたらどうする?

毎年の健康診断は、病気の早期発見・早期対応のために欠かせません。 しかし、結果票に「要再検査」や「要精密検査」と書かれていると、 「どれくらい急いで受診すべきなのか」「どこに行けばいいのか」と迷う方も多いはずです。 今回は、健診で異常を指摘されたときの考え方と、当院でできる保険診療の流れについてお伝えします。 よくある異常項目とその意味 健康診断で指摘されやすい項目には以下があります。 肝機能(A

美容施術(IPL・タンサンジェットなど)

シミ・シワ・肌老化を防ぐ真夏のUV対策完全ガイド

はじめに 7〜8月は一年で最も紫外線が強い時期です。 日差しの強さに加え、屋外で過ごす時間が長くなり、肌へのダメージは蓄積しやすくなります。 紫外線はシミ・シワ・たるみなどの光老化の最大原因。美容面だけでなく、皮膚の健康維持にも深く関わります。 今回は医師の視点から、真夏の紫外線の特徴と、日焼け止めを中心とした総合的なUV対策を、最新の科学的根拠に基づいて解説します。 1. 真夏の紫外線は「量」も

保険診療

「暑熱環境」とは?熱中症を防ぐために知っておきたい基礎知識

夏のニュースや行政文書で見かけることの増えた「暑熱環境」という言葉。 これは単なる「暑さ」を指すのではなく、医学的にも正式に定義された専門用語です。 実際にこの用語は、厚生労働省や環境省のガイドライン、産業医学・気象医学の教科書でも広く使われています。 本記事では、暑熱環境の正確な意味とリスク、そして熱中症から身を守るために必要な知識を、医学的エビデンスに基づいてわかりやすく解説します。 「暑熱環

保険診療

長引く咳、風邪ではないかもしれません ― 咳喘息とその診断・治療

「風邪が治っても咳だけ残る」「夜になると特に咳が出る」「市販薬が効かない」 そんな咳が2週間以上続く場合、それは**咳喘息(cough variant asthma)**かもしれません。 咳喘息とは何か? 咳喘息は、喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難を伴わず、咳だけが主症状の喘息の一種です。日本では長引く咳の原因の約3割が咳喘息とされており、放置すると典型的な喘息へと進展することが知られています。 風邪と

保険診療

猛暑の夏、雨が降ったあとに体調が悪くなるのはなぜ?医学的に解説します

連日の猛暑にようやく雨が降った――そんなとき、「ちょっと頭が痛い」「体がだるい」「風邪をひいたかも」と感じたことはありませんか? 実は「猛暑×雨」の組み合わせには、医学的に見ても注意すべき健康リスクがいくつか存在します。この記事では、科学的な根拠に基づき、そのメカニズムと対策をお伝えします。 雨の日に頭痛や倦怠感が出るのはなぜ? 雨が降ると気圧が下がり、交感神経と副交感神経のバランスが乱れやすくな

保険診療

暑くて眠れないのは病気?夏季の不眠に医学的に向き合う

夏の高温多湿な環境により、毎年この時期になると「寝つきが悪い」「夜中に何度も目が覚める」といった睡眠の悩みが増加します。 しかし、この“夏の不眠”はすべてが気候のせいというわけではありません。 内科医としての立場から、季節性の不眠と疾患に基づく不眠を分けて考えることが重要です。 ■ 夏季不眠の主な環境因子と生理的メカニズム 人は眠る直前に深部体温(core body temperature)を下げ

保険診療

地震のあと、まだ揺れてる気がする…それ、「地震酔い」かもしれません

大きな地震のあと、「なんだかずっと揺れているような気がする」「立っていてもフワフワする」といった感覚を覚えたことはありませんか? 当院でも、地震の後にこうした“揺れの後遺症”を訴えて受診される方が時々いらっしゃいます。今回はこの「地震のあと揺れ続けているように感じる感覚」について、医学的な視点から解説します。 それは「地震酔い」や「体性幻覚」と呼ばれる現象です 地震後に揺れていないのに揺れているよ

保険診療

高血圧の薬、最初に選ばれるのはどれ?日本と欧米の最新ルールを比較

そもそも「第一選択薬」って何? 高血圧の治療では、最初に使う薬(第一選択薬)がガイドラインで決まっています。 医師がなんとなく選んでいるのではなく、世界中で集められた研究データをもとに、学会が「この薬から始めるのが安全で効果的」とまとめているのです。 日本の最新ガイドライン(JSH2025) 2025年版の日本高血圧学会ガイドラインでは、5種類の薬が“最初に使える薬”として同じ扱いになりました。

保険診療

ライム病とは?症状・診断・治療の最新知見まとめ

夏になると増える「マダニ媒介感染症」の中でも、世界的に有名なのがライム病です。日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、実は注意が必要な疾患の一つです。本記事では、ライム病の原因から症状、診断、治療法、予防策まで最新のエビデンスに基づいて解説します。 ライム病とは? ライム病(Lyme disease)は、スピロヘータの一種であるBorrelia属細菌(主にBorrelia burgdorfer

美容施術(IPL・タンサンジェットなど)

【新施術】ひろつ内科クリニックにIPL(ノーリス)導入しました 〜安全性重視の“まじめな美容内科”としての選択〜

2025年8月、ひろつ内科クリニックに新しい光治療機器【ノーリス(Nordlys)】を導入いたしました。 「IPL(Intense Pulsed Light)」と呼ばれるこの光治療は、シミや赤ら顔などの肌トラブルのケアとして、長年にわたり高い人気を誇る施術の一つです。今回の記事では、導入した機器「ノーリス」の詳細や、当院のIPLポリシー、料金体系、そして他院とのスタンスの違いなどを徹底的にご紹介し

保険診療

気温40℃を超える日本の猛暑、命を守るために知っておくべき医学知識

2025年の夏、日本全国でかつてない猛暑が続いています。 7月には国内200地点以上で35℃以上の「猛暑日」が観測され、埼玉・熊谷では39℃台、兵庫・丹波では41.2℃を記録しました。気象庁も「災害級の暑さ」と繰り返し警戒を呼びかけています。 このような極端な高温環境では、単なる「暑さ対策」だけでは不十分です。 体の中で何が起こっているのか? どうすれば重症化を防げるのか? 医師の立場から、科学的

美容点滴・注射(エクソソーム・グルタチオンなど)

グルタチオン点滴ってどうして美容に使われるの?肝臓と肌への作用を解説

最近、SNSや美容系のメディアで「グルタチオン点滴」という言葉を見かけることが増えました。 “美白点滴”や“アンチエイジング点滴”として紹介されることもありますが、そもそも「グルタチオン」って一体なに?そしてなぜ美容目的で使われているのでしょうか? この記事では、医療機関で取り扱われているグルタチオン点滴について、医学的な観点から作用とリスク、期待される効果をわかりやすく解説していきます。 グルタ

保険診療

「水分の摂りすぎ」ってある?夏の脱水と低ナトリウム血症の境界線

「熱中症対策には水分補給を」とよく言われますよね。 もちろん大切なことなのですが、実は水を飲みすぎても体に悪影響が出ることがある――そんな事実をご存知でしょうか? 特に夏場は「脱水になってはいけない」と意識しすぎて、水を大量に飲みすぎることで起こる低ナトリウム血症に注意が必要です。 今回は、医師の立場から「水分の摂りすぎ」がどう体に影響するのか、また**脱水と低ナトリウムの“見えない境界線”**に

メディカルダイエット

マンジャロ(チルゼパチド)の副作用まとめ:安全性を正しく理解するために

GLP-1/GIP受容体作動薬であるマンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、2型糖尿病や肥満症の治療に使われる新しい注射薬です。非常に高い体重減少効果が報告される一方、副作用について不安を抱く方も多くおられます。 本記事では、信頼性の高い臨床研究とガイドラインに基づき、マンジャロの副作用と安全性について正しくお伝えします。 主な副作用と頻度(SURPASS試験より) マンジャロの安全性は、国際的な臨

保険診療

高血圧治療の最前線:最新ガイドラインに基づく降圧目標とは?

「血圧が高いと言われたけど、薬を飲むべき?」「どこまで下げれば安心なの?」 そう感じたことはありませんか? 高血圧は日本人の約4,300万人が抱える“国民病”ともいえる疾患です。動脈硬化を進行させ、脳卒中や心筋梗塞、腎不全などのリスクを高めます。 本記事では、**最新の「高血圧治療ガイドライン(JSH 2019)」**に基づいて、降圧の目標や治療方針をわかりやすくご紹介します。 1. なぜ血圧を下

一般内科・症状解説

ブレインフォグや慢性疲労にアリセプト(ドネペジル)は効く?日本の最新研究と医師の見解

「コロナにかかってから、ずっと頭がぼーっとしている」 「原因がわからない疲れや集中力低下が何か月も続いている」 そんな“ブレインフォグ”や“慢性疲労”に悩む方が増えています。 最近、**認知症の治療薬として知られる『アリセプト(一般名:ドネペジル)』が、こうした症状に効果があるのでは?**という話題が注目を集めています。 実はこのテーマ、日本と海外で実際に臨床研究が行われており、科学的な検証が進め

保険診療

健康診断で「白血球が低い」と言われたら ― 内科医が語る、再検査すべき“真の異常値”とは

健康診断で「白血球が少ない」と指摘された患者さんは、少なからず不安を感じるものです。 しかし実際のところ、白血球数が軽度に低下しているだけでは、必ずしも再検査や治療の対象とはなりません。 本記事では、医療現場で実際に使用されているガイドライン・エビデンスをもとに、白血球減少の見極めポイントと、再検査が必要なケースについて解説します。 白血球数(WBC)の基準値と「減少」と判断される数値 一般的な基

ページ上部へ戻る