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院長ブログ
日々の診療室から(340件)
日焼け対策にグルタチオンは効くのか?
夏が近づくと、紫外線対策が気になる方も多いのではないでしょうか。最近では、美白成分として知られる「グルタチオン」が“日焼け対策”にも効果があるという話題を耳にするようになりました。果たして本当に効果があるのでしょうか?今回は、グルタチオンと紫外線に関する最新の医学的知見をもとに解説します。 そもそもグルタチオンとは? グルタチオン(Glutathione)は、体内に広く存在する抗酸化物質で、3つの
【夏のノロにも注意】「次亜塩素酸で消毒して」って言われても、どうすりゃあいいの?医師が教える“ラクで現実的”な感染対策
ノロウイルス=冬のイメージ? 実は夏もノロはフツーに流行ります。 しかも保健所や園からはこう言われますよね: 「ノロかもなので、次亜塩素酸で消毒をお願いします」 ……いやそれ、どうやって?めんどくさっ。 そんなあなたに、医師がこっそり教える「ラクして効く」ノロ対策をお伝えします。 そもそも、ノロって夏でもいるの? はい、梅雨〜夏の“水あたり型”ノロが増えます。特に… 生牡蠣じゃなくても、お弁当・生
「マイナートランキライザーは本当に悪者?オレキシン受容体拮抗薬の時代に考える、不眠と不安への向き合い方」
「不眠に効くお薬って、最近は“依存の心配がない新しい薬”があるって聞きました。昔の薬はもう使わない方がいいんですよね?」 こうしたご質問を受けることが、最近増えてきました。 たしかに、オレキシン受容体拮抗薬(ベルソムラやデエビゴなど)は、依存性が少ないとされ、「自然な眠りに近い」と評価されている新しいタイプの睡眠薬です。これらは、脳の「覚醒維持」に関わるオレキシンという物質の働きを抑えることで、眠
腸活料理の本質とは?──発酵調味料と食物繊維の科学的関係
「腸活」という言葉が一般に浸透し、外食や家庭のメニューにおいても“腸にやさしい”食事を意識する動きが広がっています。中でも、塩こうじや味噌、甘酒といった発酵調味料を取り入れた料理は、「腸活に良い」として人気を博しています。 こうした発酵調味料は、古くから日本の食文化に根づいており、その酵素活性やうま味成分、食品の保存性向上といった機能性には確かな価値があります。ただし、腸活の観点から見たときには、
【2025年最新版】オゼンピックとマンジャロ、吐き気が少ないのはどっち?──あなたに合った薬を見つけるために
最近、当院に通院中の患者さんから「マンジャロはすごく効いたけど吐き気が強くて継続が厳しい」「オゼンピックの方が楽だった」といった声がちらほら聞かれるようになりました。逆に「オゼンピックで気持ち悪くなったけど、マンジャロは平気だった」という方もいます。 このように、GLP-1受容体作動薬(およびGIP/GLP-1作動薬)による体験は、人によって大きく異なることがわかってきました。 この記事では、オゼ
【2025年最新版】マダニ感染症の症状・治療・予防法まとめ|SFTSや日本紅斑熱に要注意!
はじめに|マダニってどこにでもいるの? 春から秋にかけて、野外活動が増える時期に「マダニに注意」と言われることが増えます。しかし、ただの虫刺されだと思っている方も少なくありません。実は、マダニは命に関わる感染症を媒介することもあり、特に中高年や小児が重症化しやすい傾向にあります。 この記事では、マダニが媒介する主な感染症、症状、治療法、予防策について、やさしく解説します。 マダニに刺されるとどうな
百日咳、抗生剤で治療しても咳が続くのはなぜ?
「百日咳(ひゃくにちぜき)」という名前の通り、治療しても長期間続く咳に悩まされた経験はありませんか? 今回は、百日咳の特徴と、抗生剤治療の意味、そして治療後も咳が続く理由について、医師の立場から解説します。 百日咳とは? 百日咳は「ボルデテラ・パータシス」という細菌が原因で起こる呼吸器感染症です。 子どもでは強い発作性の咳(連続して咳き込み、息を吸うときにヒューという音が出る)が特徴で、大人ではし
【最新版】マンジャロって本当に痩せるの?~科学で証明された効果と注意点まとめ~
最近、テレビやSNSで話題の「マンジャロ」。 「飲むだけで痩せる?」「どんな副作用があるの?」 そんな疑問に、医学的なデータをもとに、わかりやすくお答えします。 🌟 マンジャロってどんな薬? マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、もともと糖尿病の治療薬として使われているお薬です。 週に1回、自分でお腹や太ももに注射するタイプのお薬で、「GLP-1」と「GIP」という2つのホルモンに働きかけます。
後鼻漏(こうびろう)って何?長引く喉の違和感や咳の原因かもしれません
「喉の奥にいつも何かが流れてくる感じがする」「咳払いが止まらない」「朝になると喉がイガイガする」──これらの症状、もしかすると【後鼻漏】が原因かもしれません。 本記事では、後鼻漏とは何か、どんな原因があるのか、対処法や治療法まで、内科専門の視点からわかりやすく解説します。 後鼻漏とは? 鼻水が通常のように前方(鼻の穴)から出てくるのではなく、喉の奥に流れ落ちてくる状態を「後鼻漏(こうびろう)」とい
【夏に注意】朝起きられない、フラフラする…それ「自律神経の乱れ」かも?~10代に多い体調不良の正体~
はじめに 「夏になると朝起きられない」「立ちくらみがする」「授業中に眠くなる」。 これらの症状、実は**自律神経の乱れによって起こる『起立性調節障害(OD)』**という状態かもしれません。 特に中高生に多く、夏は症状が出やすい季節です。 今回は、そんな「夏に悪化する自律神経トラブル」について、わかりやすく解説します。 「起立性調節障害」ってなに? 難しい名前ですが、簡単にいうと “立った時にうまく
【最新導入】タンサンジェット × 幹細胞培養上清液で肌が覚醒する理由 ~針なし再生美容、当院だからこそできる医療グレードのアプローチ~
ひろつ内科クリニックでは、医療美容の新時代を切り拓く施術、「タンサンジェット」+「幹細胞培養上清液導入」コースを導入しました。 注射もレーザーも使わず、“吹きかけるだけ”で肌の再生力を底上げするこの手法。 なぜそんなことが可能なのか、医学的な根拠とともにご紹介します。 幹細胞培養上清液とは? 幹細胞そのものではなく、「幹細胞を培養した際に分泌された有効成分(上澄み液)」を抽出・精製したものです。
【緊急避妊薬(アフターピル)処方開始のお知らせ】 ~当院ではレボノルゲストレル錠1.5mg「F」を使用し、医療機関として責任ある対応を行っています~
ひろつ内科クリニックでは、本日より緊急避妊薬(いわゆるアフターピル)の処方を開始しました。 当院は夜間診療を行っている数少ない内科クリニックとして、予期せぬ妊娠のリスクに直面した方々に対し、**「医療機関としての使命感」**をもって対応すべきと判断し、このサービスを導入しました。 ▶︎ 使用薬剤:レボノルゲストレル錠1.5mg「F」 今回採用したのは、**国内で正式に医薬品として承認されているレボ
大人もかかる「百日咳」――しつこい咳の正体かもしれません
「風邪が治らない…」「咳だけが何週間も続く…」 そんな経験はありませんか? それ、もしかすると「百日咳(ひゃくにちぜき)」かもしれません。 百日咳は子どもの病気と思われがちですが、実は大人にもかかります。 この記事では、百日咳の原因・症状・診断・治療・予防まで、最新の知見に基づいてわかりやすく解説します。 百日咳とは? 百日咳は、**「ボルデテラ・パータシス(Bordetella pertussi
低用量ピルで血栓ができた時の症状と対処法 ~見逃さないために知っておきたいサイン~
はじめに 低用量ピル(経口避妊薬)は、避妊や月経トラブルの改善、PMSの緩和など多くのメリットがあります。一方で、まれではありますが「血栓症」という重い副作用が起こることがあります。 本記事では、低用量ピルで血栓ができた時に見られる症状や、どのように対処すべきかを、最新の医学的エビデンスをもとに解説します。 血栓とは?なぜピルで起こるの? 血栓とは、血管の中に「血のかたまり(血の塊)」ができて、血
経口補水液(ORS)の正しい飲み方 〜熱中症・胃腸炎・脱水対策に〜
暑い季節や体調不良のとき、「経口補水液(ORS)」を飲んでいる方も多いのではないでしょうか? ただし、水分補給として使うにはいくつかの“正しい飲み方”が存在します。 今回は、経口補水液の効果的な使い方について医師の立場から解説します。 そもそも経口補水液(ORS)とは? 経口補水液とは、水・ナトリウム・ブドウ糖などを適切なバランスで含む飲料で、脱水状態の改善を目的に作られています。 ポカリスエット
グルタチオン点滴の効果とは?最新の医療エビデンスをもとに解説
美白やアンチエイジング、さらには肝機能改善にも使われる「グルタチオン点滴」。実際どれほど効果があるのでしょうか? 本投稿では、医療現場でも使用されるグルタチオンの点滴療法について、最新の高品質エビデンスをもとに、その実力と安全性を明らかにします。 そもそもグルタチオンとは? グルタチオンは、グルタミン酸・システイン・グリシンの3つのアミノ酸からなるトリペプチドで、体内の抗酸化システムの中心的役割を
腸活の最前線:最新エビデンスで読み解く、健康と美容の鍵
「腸が変われば、人生が変わる」は本当だった。 「最近よく聞く“腸活”って本当に意味あるの?」 「ヨーグルトを食べてればOK?」 そんな疑問を持つ方へ、今回は最新の研究成果をもとに、腸活の“今”を医師の視点からわかりやすく解説します。 1. 腸活のゴールは「SCFA(短鎖脂肪酸)」にあり 近年、腸内環境を整えることの最終的な目的は「SCFA(酪酸・酢酸・プロピオン酸など)」の産生量を高めることだと言
マンジャロとオゼンピックの違いと使い分け 〜どちらがあなたに合っている?当院では両方取り扱い中〜
最近、テレビやSNSでも注目されている「痩せる注射」ことGLP-1製剤。中でも「マンジャロ」と「オゼンピック」は特に人気が高く、当院でも多くの方に処方しています。 でも、「どちらを選べば良いの?」「何が違うの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。 本記事では、両者の違いや効果、副作用、使い分け方まで、医師の視点でわかりやすく解説します。 1. ざっくり比較:マンジャロ vs オゼンピック 項目
【本気の診療を支える即時検査体制】 〜その場で「わかる」安心を届けたい〜
「検査結果は後日になりますので、また来てください。」 医師として、患者として、何度この言葉に煩わしさを感じてきたでしょうか。病院に足を運び、採血され、不安を抱えて帰る…この流れ、必要ですか? ひろつ内科クリニックでは、そうした不安と時間のムダを徹底的に排除するために、即時検査体制を構築しています。今回は、当院が誇る二大検査装置――ドライケムNX700とセルタックαプラス(MEK-1309)――につ
マンジャロで死亡することはある?〜最新の死亡報告と安全な使い方〜
GLP-1/GIP受容体作動薬「マンジャロ(チルゼパチド)」は、肥満症・糖尿病治療の新たな選択肢として注目されています。その一方で、SNSや一部報道で「マンジャロで死亡した」といった不安な声も上がっています。 では実際に、**マンジャロが直接の原因で死亡することはあるのでしょうか?**最新の研究と事例をもとに、医師の立場から正確に解説します。 結論:マンジャロ単独で死亡リスクが高いという根拠は現時
【最新研究】マンジャロはPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)にも効く?~ダイエット以外の「うれしい副産物」~
最近話題のGLP-1受容体作動薬「マンジャロ(チルゼパチド)」ですが、実はダイエット以外にも意外な効果が報告されているのをご存じでしょうか? そのひとつが、「PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)への有効性」です。 PCOSは20~30代の女性に多く、月経不順・排卵障害・にきび・体毛の増加など、さまざまな悩みの原因になる病気。 当院にも「体重が落ちにくくて月経が戻らない」「婦人科でピルを出されたけど、根本
インフルエンザなのに「胃腸炎」と思い込んでいませんか? ー腸炎と間違われるインフルエンザ―エビデンスで読み解く
「嘔吐や下痢…これは胃腸炎?」実はインフルエンザかも 冬場や流行期に多いインフルエンザですが、「発熱+咳やのどの痛み」といった典型的な呼吸器症状に加え、嘔吐・下痢・腹痛などの胃腸症状が前面に出ることも珍しくありません。 特に小児では「胃腸炎と思っていたらインフルエンザだった」という例は意外と多いのです。 なぜインフルエンザで胃腸症状? 最新の大規模研究(メタ解析)によれば、インフルエンザ患者の
注射なしで体重管理?SGLT2阻害薬「カナグル」の可能性
近年、「痩せる注射」として話題のGLP-1受容体作動薬(マンジャロなど)を使用する方が増えていますが、注射を中止したあとに体重が戻ってしまう=“リバウンド”の悩みもよく聞かれます。 そこで注目されるのが、**経口薬(飲み薬)で体重管理をサポートするSGLT2阻害薬「カナグル」**です。 カナグルとは? カナグル(カナグリフロジン)は「SGLT2阻害薬」と呼ばれる経口糖尿病治療薬で、腎臓での糖再吸収
【私の原点】ラーメン住吉亭──獣の香りに包まれて、27年通い続ける一杯
27年前、私は福岡に移り住んだ。 それまで何度となく“とんこつラーメン”と呼ばれるものを口にしてきたが、 福岡で出会ったのは、“本場のとんこつ”という名の別次元の食べ物だった。 ──その衝撃を与えてくれたのが、ラーメン住吉亭だった。 獣の香りと、シャバ系スープの魔力 まず、店の前に立った時点で香るのは、強烈な獣臭。 これは豚骨が骨の髄まで煮込まれた証。 好みは分かれるかもしれないが、私にとっては帰