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院長ブログ
日々の診療室から(340件)
高血圧の薬、最初に選ばれるのはどれ?日本と欧米の最新ルールを比較
そもそも「第一選択薬」って何? 高血圧の治療では、最初に使う薬(第一選択薬)がガイドラインで決まっています。 医師がなんとなく選んでいるのではなく、世界中で集められた研究データをもとに、学会が「この薬から始めるのが安全で効果的」とまとめているのです。 日本の最新ガイドライン(JSH2025) 2025年版の日本高血圧学会ガイドラインでは、5種類の薬が“最初に使える薬”として同じ扱いになりました。
地震のあと、まだ揺れてる気がする…それ、「地震酔い」かもしれません
大きな地震のあと、「なんだかずっと揺れているような気がする」「立っていてもフワフワする」といった感覚を覚えたことはありませんか? 当院でも、地震の後にこうした“揺れの後遺症”を訴えて受診される方が時々いらっしゃいます。今回はこの「地震のあと揺れ続けているように感じる感覚」について、医学的な視点から解説します。 それは「地震酔い」や「体性幻覚」と呼ばれる現象です 地震後に揺れていないのに揺れているよ
【新施術】ひろつ内科クリニックにIPL(ノーリス)導入しました 〜安全性重視の“まじめな美容内科”としての選択〜
2025年8月、ひろつ内科クリニックに新しい光治療機器【ノーリス(Nordlys)】を導入いたしました。 「IPL(Intense Pulsed Light)」と呼ばれるこの光治療は、シミや赤ら顔などの肌トラブルのケアとして、長年にわたり高い人気を誇る施術の一つです。今回の記事では、導入した機器「ノーリス」の詳細や、当院のIPLポリシー、料金体系、そして他院とのスタンスの違いなどを徹底的にご紹介し
ライム病とは?症状・診断・治療の最新知見まとめ
夏になると増える「マダニ媒介感染症」の中でも、世界的に有名なのがライム病です。日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、実は注意が必要な疾患の一つです。本記事では、ライム病の原因から症状、診断、治療法、予防策まで最新のエビデンスに基づいて解説します。 ライム病とは? ライム病(Lyme disease)は、スピロヘータの一種であるBorrelia属細菌(主にBorrelia burgdorfer
「水分の摂りすぎ」ってある?夏の脱水と低ナトリウム血症の境界線
「熱中症対策には水分補給を」とよく言われますよね。 もちろん大切なことなのですが、実は水を飲みすぎても体に悪影響が出ることがある――そんな事実をご存知でしょうか? 特に夏場は「脱水になってはいけない」と意識しすぎて、水を大量に飲みすぎることで起こる低ナトリウム血症に注意が必要です。 今回は、医師の立場から「水分の摂りすぎ」がどう体に影響するのか、また**脱水と低ナトリウムの“見えない境界線”**に
グルタチオン点滴ってどうして美容に使われるの?肝臓と肌への作用を解説
最近、SNSや美容系のメディアで「グルタチオン点滴」という言葉を見かけることが増えました。 “美白点滴”や“アンチエイジング点滴”として紹介されることもありますが、そもそも「グルタチオン」って一体なに?そしてなぜ美容目的で使われているのでしょうか? この記事では、医療機関で取り扱われているグルタチオン点滴について、医学的な観点から作用とリスク、期待される効果をわかりやすく解説していきます。 グルタ
気温40℃を超える日本の猛暑、命を守るために知っておくべき医学知識
2025年の夏、日本全国でかつてない猛暑が続いています。 7月には国内200地点以上で35℃以上の「猛暑日」が観測され、埼玉・熊谷では39℃台、兵庫・丹波では41.2℃を記録しました。気象庁も「災害級の暑さ」と繰り返し警戒を呼びかけています。 このような極端な高温環境では、単なる「暑さ対策」だけでは不十分です。 体の中で何が起こっているのか? どうすれば重症化を防げるのか? 医師の立場から、科学的
マンジャロ(チルゼパチド)の副作用まとめ:安全性を正しく理解するために
GLP-1/GIP受容体作動薬であるマンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、2型糖尿病や肥満症の治療に使われる新しい注射薬です。非常に高い体重減少効果が報告される一方、副作用について不安を抱く方も多くおられます。 本記事では、信頼性の高い臨床研究とガイドラインに基づき、マンジャロの副作用と安全性について正しくお伝えします。 主な副作用と頻度(SURPASS試験より) マンジャロの安全性は、国際的な臨
高血圧治療の最前線:最新ガイドラインに基づく降圧目標とは?
「血圧が高いと言われたけど、薬を飲むべき?」「どこまで下げれば安心なの?」 そう感じたことはありませんか? 高血圧は日本人の約4,300万人が抱える“国民病”ともいえる疾患です。動脈硬化を進行させ、脳卒中や心筋梗塞、腎不全などのリスクを高めます。 本記事では、**最新の「高血圧治療ガイドライン(JSH 2019)」**に基づいて、降圧の目標や治療方針をわかりやすくご紹介します。 1. なぜ血圧を下
ブレインフォグや慢性疲労にアリセプト(ドネペジル)は効く?日本の最新研究と医師の見解
「コロナにかかってから、ずっと頭がぼーっとしている」 「原因がわからない疲れや集中力低下が何か月も続いている」 そんな“ブレインフォグ”や“慢性疲労”に悩む方が増えています。 最近、**認知症の治療薬として知られる『アリセプト(一般名:ドネペジル)』が、こうした症状に効果があるのでは?**という話題が注目を集めています。 実はこのテーマ、日本と海外で実際に臨床研究が行われており、科学的な検証が進め
健康診断で「白血球が低い」と言われたら ― 内科医が語る、再検査すべき“真の異常値”とは
健康診断で「白血球が少ない」と指摘された患者さんは、少なからず不安を感じるものです。 しかし実際のところ、白血球数が軽度に低下しているだけでは、必ずしも再検査や治療の対象とはなりません。 本記事では、医療現場で実際に使用されているガイドライン・エビデンスをもとに、白血球減少の見極めポイントと、再検査が必要なケースについて解説します。 白血球数(WBC)の基準値と「減少」と判断される数値 一般的な基
薬で発疹が出る?薬疹の原因となりやすい薬剤と最新データ
薬を飲んだあとに皮膚に赤い発疹が出た…それ、「薬疹(やくしん)」の可能性があります。 ほとんどの薬は安全に使えますが、中にはアレルギー反応として発疹を起こしやすい薬剤も存在します。 今回は、最新の大規模データをもとに、薬疹が起きやすい薬とその頻度・注意点について、医師の立場からわかりやすく解説します。 薬疹とは? 薬疹は、薬を内服または注射したあとに現れる皮膚のアレルギー反応です。 赤い発疹やかゆ
当日予約・即日結果OK!博多で急ぎの健康診断に対応します
「明日までに健診結果を提出しないといけない…」 「転職先から“雇い入れ時健診”を今すぐ出してと言われた…」 そんなお急ぎの方に向けて、ひろつ内科クリニックでは当日予約・即日結果対応の「スピード健診」をご用意しています。 博多駅近く/最短45分で終了/Web予約限定対応で、ビジネスパーソンや就職・転職活動中の方にご利用いただいています。 当院の法定健診(雇い入れ・定期健診)の特長 1. 当日Web予
熱中症予防にはどんな飲み物がベスト?経口補水液の科学的根拠とは
「熱中症対策で水をたくさん飲んでるのに、なぜか体調が悪い」 「スポーツドリンクを飲んでるのに、めまいや吐き気がする」 そんな経験はありませんか? 実は、「水分補給=水やスポーツドリンクでOK」と思っている方は多いのですが、熱中症対策として“正しい飲み物の選び方”には医学的な根拠があるのです。 この記事では、**WHOや日本スポーツ協会が推奨する経口補水液(ORS)**の有効性を、科学的な視点から解
感染したら何科に行けばいい?“コロナ対応内科”の正しいかかり方
「熱があるけど、どこに行けばいい?」「咳が止まらないのに、発熱外来がやってない…」 そんなご相談が、当院でも連日寄せられています。 2025年夏、再び新型コロナウイルス感染症が流行しています。 しかし以前と異なり、「発熱外来」といった専用の診療体制は縮小され、患者さん自身が“どこを受診すべきか”迷う場面が増えているのが現状です。 本記事では、「コロナにかかったかもしれないとき、どうすればいいか?」
コロナワクチンの功罪──4年間の最新エビデンスで振り返る
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のパンデミックから4年以上が経過しました。世界では数十億回のコロナワクチンが接種され、社会は徐々に通常の生活を取り戻しつつあります。一方で、「副反応が怖い」「あのワクチンは本当に安全だったのか」といった声が今もなお根強く存在します。 本記事では、2021〜2025年の主要な査読付き論文・メタアナリシスに基づいて、コロナワクチンの功罪を冷静に振り返ります。包
熱中症で人が亡くなるとき──死亡リスクを高める危険因子とは?
毎年、夏になると「熱中症で○人搬送」「高齢者が死亡」といったニュースが繰り返されます。 しかし、なぜ熱中症で命を落とすのでしょうか? そして、誰が亡くなりやすいのか? 今回は私が救急医時代に経験した死亡例を振り返りながら、熱中症の死亡リスクを高める危険因子について、最新のエビデンスに基づいて丁寧に解説します。 【臨床現場より】私が救急集中治療医時代経験した2例の熱中症死亡例 70代・女性、高齢者独
ポスト・マンジャロ時代の抗肥満薬:次世代インクレチン製剤の台頭とその科学的根拠
GLP-1受容体作動薬の登場によって、抗肥満治療はかつてない進化を遂げました。特にGIPとのデュアルアゴニストであるチルゼパチド(商品名:マンジャロ)は、SURMOUNTシリーズ試験により糖尿病非併存の肥満患者でも20%を超える体重減少を実証し、「薬による減量」の限界を一段階引き上げた薬剤として注目されています。 では、このマンジャロの次に来る薬剤は何か? 2023〜2024年にかけて、複数の次世
熱中症のあと、なぜか首が痛い? ― 大量の汗をかいた後に起こる「筋肉痛」の正体 ―
夏の暑さが厳しくなると増える「熱中症」。 「なんとか乗り越えたけど、翌日から首まわりがバキバキに痛む…」そんな経験はありませんか? 実はそれ、熱中症後の“脱水性ミオパチー”や筋クランプと呼ばれる現象かもしれません。 今回は、熱中症のあとに起こる「筋肉痛」、特に首まわりや肩周辺に感じる痛みについて、医学的に解説します。 大量発汗後の“筋肉痛”の原因とは? 1. 脱水と電解質異常による筋肉の異常収縮
「マンジャロって危ない薬?」という声に、医師として思うこと ~否定的な意見にエビデンスで向き合ってみた~
最近、SNSや口コミサイトなどで「マンジャロって危ない薬なんじゃないの?」「やめたほうがいいって聞いた」といったちょっとネガティブな声を耳にすることがあります。 当院でもマンジャロを使ったメディカルダイエットを導入していますが、これまでに数百人の患者さんに使用していただき、大きなトラブルなく、多くの方が健康的に痩せておられます。 それでも、「否定派」と呼ばれるような意見が出てくるのはなぜか? 今回
オナラはどこから来て、どこに行くのか? ~腸内ガスの生成から排出までを医学的に徹底解説~
1. オナラとは何か? オナラ(屁)は、肛門から排出される腸内ガスのことを指します。主成分は窒素・水素・二酸化炭素・メタン・酸素などの無臭ガスで構成されており、においの成分はごく微量の硫黄化合物(インドール、スカトール、硫化水素など)です。 2. オナラはどこから来るのか? 腸内ガスの発生源は主に3つあります: (1) 飲み込んだ空気(aerophagia) 食事や会話中、無意識に空気を飲み込む行
「最近なんかだるい…」その原因、血液検査でわかるかもしれません
「最近なんとなく疲れがとれない」 「やる気が出ない、寝ても回復しない」 「病気というほどじゃないけど、ずっと調子が悪い」 当院にも、こうした“なんとなく不調”のご相談が増えています。 このような症状の原因、実は血液検査でヒントが得られることが多いんです。 今回は、内科医として「だるさの背景にあるかもしれない代表的な原因」と、 「当院で実施している基本的な血液検査項目」についてご紹介します。 原因①
マンジャロと便秘・下痢の話:GLP-1で腸内環境はどうなる?
メディカルダイエットとして人気急上昇中の「マンジャロ(チルゼパチド)」。 食欲が抑えられること、血糖が下がること、体重が減ることはよく知られていますが、 実際に使ってみた患者さんからよく聞くのが、**「お腹の調子が変わった」**という声です。 今回は、マンジャロと腸の関係、便秘・下痢といった副作用の原因と対処法について、医師の立場から解説します。 マンジャロが腸に与える影響とは? マンジャロはGI
医師が自分の顔で試してみた|ノーリスIPL体験記【8月リリース予定】
「フォトフェイシャルって本当に効くの?」「痛い?赤くなる?」 そう思っている方、多いと思います。 そこで今回は、私自身が実際に体験したIPL(ノーリス)治療の経過を写真つきでご紹介します。 リアルな経過を知っておきたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。 【照射前】気になる“くすみ・シミ”に照準を定めて まずはこちらをご覧ください。オジの汚い肌で申し訳ございません。 頬の外側にある境界のはっきり