福岡市のインフルエンザが注意報レベルに——第39週は定点当たり11.03。流行の目安の読み方と、今できる備えを内科医が解説
福岡市保健所が10月1日に更新した「福岡市感染症発生報告数(定点報告)」で、2026年第39週(9月21日〜27日)のインフルエンザの定点当たり報告数は11.03でした。前の週の7.35から上がり、市の表では注意報レベルを示す黄色で表示されています。同じ週の福岡県は6.44、全国は7.17で、福岡市はそのどちらよりも高い数字です。
福岡市の直近5週の推移
- 第35週(8月24日〜30日):2.45
- 第36週(8月31日〜9月6日):4.43
- 第37週(9月7日〜13日):5.00
- 第38週(9月14日〜20日):7.35
- 第39週(9月21日〜27日):11.03
「定点当たり報告数」は、あらかじめ指定された医療機関(定点)1か所あたりの、1週間の患者数です。福岡市の表は、市内の定点医療機関から報告された患者数をもとにした集計です。
「注意報レベル」とはどういう状態か
インフルエンザの流行状況は、定点当たり報告数を目安に示されます。1.0を超えると「流行」、10を超えると「注意報」、30を超えると「警報」の目安とされています。注意報は、流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が起こる可能性を、流行の発生後であれば流行がまだ終わっていない可能性を示すとされています。警報は、大きな流行の発生・継続が疑われる状態です。
今できる備え
厚生労働省のQ&Aでは、次のような対策が挙げられています。
- 外出後の手洗い(流水と石けん)。アルコール製剤(エタノール濃度80%前後)による手指衛生も効果があるとされています
- 室内の適度な湿度(50〜60%)の保持
- 十分な休養とバランスのとれた栄養
- 人混みや繁華街への外出を控える
- 咳やくしゃみがあるときの咳エチケット
ワクチン接種の時期と副反応
厚生労働省は、インフルエンザは例年12月〜3月頃に流行し、1月末〜3月上旬にピークを迎えるため、12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいとしています。今シーズンの福岡市は、9月のうちに注意報レベルに達しました。接種を考えている方は、時期を早めに検討してください。
インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効と報告されています。一方で、接種すれば絶対にかからない、というものではありません。
副反応について、厚生労働省は、接種した場所の赤み・腫れ・痛みが接種を受けた方の10〜20%に、発熱・頭痛・寒気・だるさなどの全身の反応が5〜10%に起こり、どちらも通常2〜3日で消えるとしています。まれにショックやアナフィラキシー様症状(発疹、じんましん、かゆみ、呼吸困難など)が起こることがあるため、接種後30分間は接種した医療機関内で安静にするよう案内されています。
受診の目安
高熱が続く、呼吸が苦しい、意識の状態がおかしいなど、具合が悪いときは早めに医療機関を受診してください(厚生労働省)。お子さんや未成年の方がインフルエンザと診断されて自宅で療養する場合は、急に走り出す・部屋から飛び出そうとするなどの異常行動が起こることがあるため、治療開始から少なくとも2日間は一人にしないよう呼びかけられています。
当院でのインフルエンザ予防接種
- 料金:1回4,000円(税込)
- 対象:13歳以上(13歳未満の方の接種は行っていません)
- 65歳以上の方などを対象とした自治体の公費助成(定期接種)にも対応しています。自己負担額や対象となる条件は自治体の定めによります
- 診療時間は12:00〜21:00(火曜休診)で、土曜・日曜・祝日も接種できます。予約なしでも受け付けています(予約の方を優先します)
- 副反応は上に書いたとおりです。妊娠中・授乳中の方、過去のワクチンで強い副反応があった方は、接種前にご相談ください
まとめ
- 福岡市の2026年第39週(9月21日〜27日)のインフルエンザ定点当たり報告数は11.03で、注意報レベルです
- 手洗い・湿度・休養などの基本の対策と、体調が悪いときに無理をしないことが大切です
- ワクチンは12月中旬までに接種を終えることが望ましいとされています。9月のうちに注意報レベルに達した今シーズンは、早めの検討をおすすめします
参考文献
- 福岡市保健所「福岡市感染症発生報告数(定点報告)」第39週(2026年10月1日更新)
- 厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」
- 東京都目黒区「感染症流行情報 インフルエンザが流行しています」(インフルエンザの流行レベルと注意報・警報の意味、2026年9月25日更新)
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