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一般内科・症状解説
一般内科・症状解説の記事(110件)
秋の花粉症:ブタクサやヨモギに要注意
花粉症というと春のスギやヒノキを思い浮かべる方が多いですが、実は夏の終わりから晩秋にかけて「秋の花粉症」が存在します。原因となるのは、身近な雑草であるブタクサ・ヨモギ・カナムグラです。これらは都市部の空き地や河川敷などに多く生え、気づかないうちに症状を引き起こします。 1. 秋の花粉の種類と特徴 ブタクサ 8月下旬〜10月にかけて飛散。1本の株が数百万個の花粉を生産するとされ、アメリカでは「最強の
青魚のヒスタミン中毒と、福岡で増えるサバのアニサキス症 — 最新データでみる現状・背景・予防
はじめに:福岡ではゴマサバなど「生サバ文化」が根づいていますが、近年、サバ由来のアニサキス症の届出が増えています。一方で、青魚全般では「ヒスタミン中毒(スコンブロイド)」にも注意が必要です。両者は原因も対策もまったく別物。混同を防ぐため、発生動向・背景・予防策を要点整理します。 1. ヒスタミン中毒とは(アレルギー様だがアレルギーではない) ポイント ・青魚の筋肉中に多いアミノ酸ヒスチジンが、細菌
気象病とめまいの関係 ― 科学的エビデンスに基づいた解説
はじめに 「台風の前に頭が重くなる」「雨の日にめまいがする」といった訴えは、内科外来や耳鼻科で非常に多く見られる症状です。一般的には「気象病(weather-related symptoms)」と呼ばれ、近年は研究も進んでいます。 今回は特に「めまい」と気象病の関係について、医学的エビデンスを交えて詳しく解説します。 気圧変化が体に及ぼす影響 気圧が下がると、体の外と中の圧力差が生じ、耳の奥(内耳
ツムラ漢方 苦さランキング TOP30(臨床印象編)
漢方薬といえば「苦い」というイメージがあります。実際には、甘くて飲みやすいものから、顔をしかめたくなるほど強烈に苦いものまでさまざまです。 今回は臨床でよく処方される「ツムラ漢方製剤」を対象に、苦さの印象をランキング形式でまとめました。 ※感じ方には個人差があり、あくまで目安としてご覧ください。 SS級(激苦・顔をしかめるレベル) 1位 黄連解毒湯(15) 黄連・黄芩・黄柏・山梔子と苦味成分が勢ぞ
口腔カンジダってなに?若い人でも知っておきたい基礎知識
口腔カンジダとは 口腔カンジダ症は、口の中に常在する真菌(カビの一種)であるカンジダ(特に Candida albicans)が異常に増えて、白い苔のような付着物や痛みを引き起こす感染症です。 「カンジダ=性病」と誤解されがちですが、実際には誰の口の中にも少量存在し、体調や環境によってバランスが崩れたときに症状が出てきます。 若い人でもかかる原因 高齢者や免疫が落ちている人に多いとされますが、若い
薬の飲み合わせが気になったらGPTに聞けばよいのか? 圧倒的によい理由
こんにちは、ひろつ内科クリニック院長です。 日常診療でよく患者さんに聞かれるのが「この薬とこの薬、一緒に飲んで大丈夫ですか?」という疑問です。 複数の薬を飲んでいると、どうしても心配になりますよね。 従来の調べ方 医師や薬剤師に聞く 添付文書を読む ネット検索する もちろん一番確実なのは医療者に相談することです。ですが現実には「診察で聞きそびれた」「ネットだと情報がバラバラ」といったケースも多いも
秋の花粉症(ブタクサ・ヨモギ)に注意 ― 症状と対策について
はじめに 花粉症といえば春のスギやヒノキを思い浮かべる方が多いですが、実は秋にも花粉症があります。代表的なのが ブタクサ や ヨモギ などの雑草による花粉症です。夏の終わりから秋にかけて飛散がピークとなり、毎年この時期に鼻水やくしゃみが出やすくなる方も少なくありません。 秋の花粉症の原因植物 ブタクサ:8月~10月にかけて花粉を飛ばします。日本全国の道端や河川敷に多い植物です。 ヨモギ:9月を中心
咳・発熱が出たときにどうする?自宅での対応と受診の目安
はじめに 季節の変わり目や感染症の流行期には、「咳」や「発熱」といった症状で不安になる方が多くなります。特に小さなお子さんや高齢の方、持病のある方では重症化のリスクもあり、正しい対応が大切です。今回は、咳や発熱が出たときに自宅でできるケア、そして受診を考えるべきタイミングについてまとめます。 自宅でできるセルフケア 水分補給をしっかり 発熱があると体の水分は失われやすく、脱水につながることがありま
なぜ睡眠不足で太るのか?医学的に解説する“睡眠と肥満”の深い関係
「運動しているのに痩せない」「食事に気をつけているのに体重が減らない」 そんなとき、見落とされがちな要因が「睡眠不足」です。睡眠は単なる休息ではなく、体の代謝やホルモンバランスを整える大切な時間です。ここでは、医学的な研究結果をもとに、睡眠不足と肥満の関係を解説します。 睡眠不足と食欲ホルモンの乱れ 睡眠不足になると、食欲を増進させるホルモン「グレリン」が増え、満腹感を伝える「レプチン」が減ります
秋バテとは?医学的な視点からの原因・症状・対策まとめ
秋バテとは 「秋バテ」とは、夏の暑さによる疲労や自律神経の乱れが、秋口になって表面化する状態を指します。正式な医学用語ではありませんが、内科外来でも「夏の疲れが取れない」「朝起きられない」「食欲が戻らない」といった訴えは多く見られます。近年では季節性不調の一つとして注目され、健康情報メディアや研究論文でも取り上げられるようになっています【1】。 秋バテの主な症状 全身倦怠感、だるさ 頭痛、めまい
アドエア・レルベア・シムビコート・フルティフォームの違いと使い分け
はじめに 喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療でよく使われる吸入薬に「アドエア」「レルベア」「シムビコート」「フルティフォーム」があります。 名前が似ているため「どれが自分に合うのか分かりにくい」と感じる方も少なくありません。 これらはいずれも「吸入ステロイド(ICS)」と「長時間作用型β2刺激薬(LABA)」の合剤ですが、成分や即効性、吸入回数などに違いがあります。この記事では、それぞれの薬
台風シーズン到来!気象病の原因と内科でできる対策
気象病とは? 「気象病」は、天候や気圧の変化によって頭痛・関節痛・めまい・倦怠感などの症状が出る状態を指します。特に台風や秋雨前線の影響で気圧が急変する時期に増加します。近年の研究では、耳の奥にある内耳(前庭器官)が気圧変化を感知し、自律神経のバランスに影響を与えることが示唆されています【1】。 主な症状 偏頭痛や頭重感 めまい、耳の詰まり感 関節痛、古傷の痛み 全身倦怠感、集中力低下 気分の落ち
ブレインフォグや慢性疲労にアリセプト(ドネペジル)は効く?日本の最新研究と医師の見解
「コロナにかかってから、ずっと頭がぼーっとしている」 「原因がわからない疲れや集中力低下が何か月も続いている」 そんな“ブレインフォグ”や“慢性疲労”に悩む方が増えています。 最近、**認知症の治療薬として知られる『アリセプト(一般名:ドネペジル)』が、こうした症状に効果があるのでは?**という話題が注目を集めています。 実はこのテーマ、日本と海外で実際に臨床研究が行われており、科学的な検証が進め
【緊急避妊薬(アフターピル)処方開始のお知らせ】 ~当院ではレボノルゲストレル錠1.5mg「F」を使用し、医療機関として責任ある対応を行っています~
ひろつ内科クリニックでは、本日より緊急避妊薬(いわゆるアフターピル)の処方を開始しました。 当院は夜間診療を行っている数少ない内科クリニックとして、予期せぬ妊娠のリスクに直面した方々に対し、**「医療機関としての使命感」**をもって対応すべきと判断し、このサービスを導入しました。 ▶︎ 使用薬剤:レボノルゲストレル錠1.5mg「F」 今回採用したのは、**国内で正式に医薬品として承認されているレボ