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一般内科・症状解説
一般内科・症状解説の記事(110件)
【2026年2月1日 超速報】 福岡で花粉症が始まりました|全国の飛散状況と今後の見通し
すでに「花粉症シーズン前夜」に入っています 2026年2月1日現在、福岡ではスギ花粉の本格飛散前ではあるものの、飛散開始期に入ったと考えられる状況です。 当院でも、くしゃみ・鼻水・目のかゆみといった症状で受診される方が、少しずつ増え始めています。 これは珍しい現象ではなく、毎年2月上旬に見られる典型的な初期パターンです。 福岡の花粉飛散状況(2月1日時点) 現在の位置づけ スギ花粉:「飛散開始〜少
睡眠時無呼吸症候群にCPAPが有効とされる理由を詳しく解説します
結論 睡眠時無呼吸症候群(SAS)に対するCPAP療法は、無呼吸・低呼吸を減らし、日中の眠気や睡眠の質の改善が期待できる治療法として位置づけられています。 また、血圧や心血管リスクに関しても一定の改善が報告されていますが、その効果は使用時間などの条件に依存することが知られています。 CPAPはSAS治療の中心的選択肢の一つであり、適切な適応評価と継続使用が重要です。 睡眠時無呼吸症候群(SAS)と
心電図異常「QTc延長」とは ― 健診で指摘されたときに知っておくべき医学的意味 ―
健康診断や職場健診の心電図で 「QT延長」「QTc延長」と指摘され、戸惑った経験は少なくありません。 本記事では、QTc延長とは何を意味するのか、どこまでが経過観察で、どのような場合に精査が必要になるのかを、医学的根拠に基づいて整理します。 QTc延長とは何か 心電図におけるQT間隔とは、心臓の心室が「興奮してから元に戻るまで」の時間を示す指標です。 具体的には、Q波の開始からT波の終わりまでの時
末端冷え性とは何か ―「冷え」を症状として、医学的にどう捉えるか―
末端冷え性とは、手指・足趾などの末梢部位に持続的または反復的な冷感を自覚する状態を指します。 日本ではとくに女性に多いとされますが、これは体感の問題ではなく、末梢循環・自律神経・内分泌・血液性状など複数の生理学的要因が関与する症候群的概念です。 重要なのは、 末端冷え性は「体質」という一言で片付けられるものではなく、 病態を分解すると、明確に医学的説明が可能であるという点です。 病態の中核:末梢循
アレルギー性鼻炎を徹底解説 原因・症状・検査・治療を最新エビデンスで整理する
アレルギー性鼻炎は、日本人の約2人に1人が何らかの形で経験するとされる、非常に頻度の高い疾患です。 一方で、「花粉症と同じ」「くしゃみが出るだけ」と軽く扱われがちですが、実際には生活の質(QOL)や学業・仕事の生産性に大きく影響します。 本記事では、日本の診療ガイドラインと高エビデンス文献を基に、 アレルギー性鼻炎の仕組みから診断、治療、最新の考え方までを体系的に解説します。 アレルギー性鼻炎とは
逆流性食道炎とは何か
逆流性食道炎は、胃内容物(主に胃酸)が食道内へ逆流することで、症状や粘膜障害を生じる状態を指します。 日本消化器病学会では、内視鏡でびらんを認めるものだけでなく、**症状を主体とする病態も含めて「GERD(胃食道逆流症)」**として捉えられています。 GERDは以下の2つに大別されます。 逆流性食道炎(びらん性GERD) 内視鏡検査で食道粘膜にびらんや炎症を認めるもの 非びらん性胃食道逆流症(N
ペットボトル症候群とは? ― 清涼飲料水の飲み過ぎで起こる高血糖の正体を内科医が解説 ―
ペットボトル症候群とは何か ペットボトル症候群とは、糖分を多く含む清涼飲料水を短期間に大量摂取することで、高血糖状態に陥る病態を指す俗称です。 正式な病名ではありませんが、医学的には 清涼飲料水ケトーシス(soft drink ketosis) と呼ばれることがあります。 特に問題となるのは以下の飲料です。 炭酸飲料 スポーツドリンク 加糖ジュース エナジードリンク 甘味入りコーヒー飲料 これ
多発性骨髄腫とは何か ― 血液検査の異常から見つかることがある病気を、正確に理解するために ―
健康診断や血液検査の結果をきっかけに 「多発性骨髄腫(たはつせいこつずいしゅ)」という聞き慣れない病名を知り、不安になって検索してこのページにたどり着いた方も多いと思います。 この病気は、正しく理解すれば、必要以上に恐れるものではありません。 一方で、誤解や断片的な情報によって、過剰に心配してしまう人が多い病気でもあります。 この記事では、 多発性骨髄腫について そもそも何の病気なのか なぜ血液検
前胸部キャッチ症候群(Precordial Catch Syndrome)総説 ― 若年者に多い、危険ではないが強烈な胸痛 ―
はじめに 「突然、胸に針で刺されたような痛みが出た」 「息を吸うと激痛が走るが、数分で自然に消える」 このような訴えで受診する若年者は少なくありません。 心電図・胸部X線・採血などの検査で異常が見つからない場合、その代表的な原因の一つが**前胸部キャッチ症候群(Precordial Catch Syndrome, PCS)**です。 本症は強い痛みを伴うものの、生命予後に影響しない良性
採血で「LDHが低い」と言われた:何が起きているのか徹底考察
LDHとは何か(まず前提) LDH(乳酸脱水素酵素, lactate dehydrogenase)は、糖代謝に関わる酵素で、筋肉・肝臓・心筋・赤血球など多くの組織に存在します。 この「どこにでもある」という性質のため、LDHは「高い」場合でも原因臓器の特定力が弱く、逆に「低い」場合はさらに解釈が難しくなります。 結論:LDH低値は、病気よりも「検査値の見かけ」をまず疑う LDHが低いと聞くと不安に
Bell麻痺と顔面神経痛は、そもそも別の病態です
「顔が動かしにくい」「顔が痛い」「ピリピリする」 これらは一見似ていますが、関与する神経も原因も異なることが多い症状です。 顔面の症状を理解するうえで重要なのは、 麻痺=運動神経の障害 痛み=感覚神経の障害 という大原則です。 顔の運動を司るのは「顔面神経(第7脳神経)」 Bell麻痺とは Bell麻痺は、顔面神経(第7脳神経)単独の末梢性麻痺です。 主な特徴は以下の通りです。 片側の表情筋が動か
過敏性腸症候群(IBS)網羅解説 ―「検査で異常がないのに症状がつらい」の正体―
1. 過敏性腸症候群(IBS)とは何か 器質的異常(炎症・腫瘍・潰瘍など)がないにもかかわらず、腹痛と便通異常が慢性的に続く機能性消化管疾患。 有病率:日本で約10%前後 若年〜中年に多い 生命予後には影響しないが、QOLを著しく低下させる 重要点: 「気のせい」「自律神経の乱れ」という曖昧な概念ではなく、病態生理が明確に研究されている疾患。 2. 診断基準(Rome IV) IBSは症状で診断す
自律神経の乱れ の正体
「自律神経の乱れ」という言葉は広く使われていますが、 これは医学的な診断名ではありません。 まずこの点を明確にしておく必要があります。 自律神経とは何か 自律神経は、意思とは無関係に身体の内部環境を調整する神経系です。 具体的には、 心拍数 血圧 呼吸 消化管運動 体温調節 発汗 などを制御しています。 自律神経は次の2系統から構成されます。 交感神経:覚醒・活動・循環促進に関与 副交感神経:休息
過換気症候群で「手足がしびれる」のはなぜか?
過換気症候群では、 「息が苦しい」「動悸がする」と同時に 手足がしびれる・指が固まるといった症状がよくみられます。 このしびれは、神経や血管の病気ではなく、 呼吸による血液の変化で説明できます。 ① 過換気で起きているのは「酸素不足」ではない 不安や緊張、パニック状態になると、 呼吸が速くなる 深く吸いすぎる という状態が続きます。 このとき体内では、 酸素が足りなくなる → わけではありません
ジベルバラ色粃糠疹(Pityriasis rosea)総説
概要 ジベルバラ色粃糠疹は、自然軽快することが多い炎症性皮膚疾患です。若年者に比較的多く、数週間〜数か月で治癒する経過をとります。強い全身症状を伴うことは稀ですが、発疹の見た目が特徴的で、初見では他疾患との鑑別が重要になります。 疫学 好発年齢:10〜40歳代 性差:やや女性に多いとされる報告あり 季節性:春・秋にやや多いとされるが一定しない 原因・病因 原因は確定していません 有力説:ヒトヘ
皮疹のない「帯状疱疹様神経痛」に抗ヘルペスウイルス薬はどこまで適応か(エビデンス重視)
結論から言うと、皮疹がない段階で「帯状疱疹(VZV再活性化)」と断定できないケースが多く、抗ヘルペスウイルス薬(アシクロビル/バラシクロビル/ファムシクロビル/アメナメビル等)の“標準的適応”は原則として成立しにくいです。一方で、皮疹を伴わない帯状疱疹(zoster sine herpete:ZSH)は存在し、検査でVZV再活性化が裏付けられる、または神経合併症が強く疑われる状況では、臨床的には帯
若年者の頻脈(洞性頻脈)についての考察
若年者でみられる頻脈の多くは、病的な不整脈ではなく洞性頻脈です。外来でも「動悸がする」「脈が速い気がする」という訴えはよくありますが、評価のポイントを整理すると、過度に心配する必要がないケースが大半です。 洞性頻脈とは何か 洞性頻脈とは、 心臓の正常なペースメーカー(洞結節)からの刺激で心拍数が増加している状態 を指します。 心電図ではP波の形・リズムは正常 心拍数のみが増加(通常100/分以上)
妊活中・妊娠中の抗ヘルペスウイルス薬使用の是非 ― アシクロビル/バラシクロビルは使ってよいのか ―
妊活中あるいは妊娠中に、 抗ヘルペスウイルス薬(アシクロビル、バラシクロビルなど)を使用してよいのかどうかは、 医療者側が正確な安全性データを把握したうえで判断すべきテーマです。 特に、 妊活中に偶発的に内服した場合 妊娠判明前後に単純ヘルペスが再発した場合 妊娠後期の性器ヘルペス管理 といった 判断を要する場面は実臨床で確実に存在 します。 本稿では、日本の添付文書およびヒトでの疫学データをもと
耳の後ろが刺すように痛い 小後頭神経痛・大耳介神経痛についての総説
「耳の後ろがチクッと刺すように痛む」「触ると電気が走る感じがする」「頭を動かしたときに一瞬強い痛みが出る」。 このような症状は、後頭部から耳の周囲を走る末梢神経が原因となる神経痛で説明できることがあります。代表的なのが小後頭神経痛と大耳介神経痛です。 小後頭神経・大耳介神経とは 後頭部から耳の後ろにかけての感覚は、主に頸神経叢から分かれる神経で支配されています。 小後頭神経 第2頸神経(C2)由来
蕁麻疹の最新研究(2025年) ― 内科医の立場から、いま分かっていることだけを整理します ―
はじめに 蕁麻疹は、内科外来でも非常によく遭遇する症状のひとつです。 一方で、2025年は慢性蕁麻疹、とくに「慢性自発性蕁麻疹(CSU)」に関して、海外を中心に新しい治療薬の臨床試験結果が複数報告されました。 ただし、最初に明確にしておきます。 当院(ひろつ内科クリニック)は内科クリニックであり、 これらの最先端治療(生物学的製剤や新規分子標的薬)を実施する医療機関ではありません。 本記事は ・患
リフヌア(ゲーファピキサント)とは何か
リフヌアは、**慢性咳嗽(8週以上続く咳)**に対して2022年に日本で承認された新しい作用機序の治療薬です。 従来の「原因疾患を治療する咳止め」とは異なり、咳そのものの神経過敏を抑える薬という位置づけになります。 適応 既存治療(喘息、GERD、後鼻漏など)を行っても改善しない 原因が特定できない、または複数要因が絡む慢性咳嗽 作用機序:P2X3受容体拮抗薬 咳は「気道の知覚神経」が刺激されるこ
鶏肉とO157の関係
1. O157は「牛由来」が圧倒的に多い O157の主な保菌動物は牛 牛肉・牛レバー・牛由来の糞便汚染が感染源の中心 そのため、鶏肉はO157の典型的リスク食品ではない 2. それでも「ゼロではない」理由 鶏肉の生食でO157が起こりうる理由は以下です。 食肉処理場や調理環境での交差汚染 牛肉 → まな板・包丁 → 鶏肉 流通・調理段階での二次汚染 非常にまれだが、鶏がO157を保菌していた報告例
高トリグリセライド血症の治療薬を網羅的に解説します
健康診断や採血で「中性脂肪(トリグリセライド:TG)が高い」と指摘される方は非常に多く、外来でも頻繁に相談を受けます。 この記事では、日本のガイドラインを前提に、高トリグリセライド血症に対して使用される治療薬を、実臨床での使い分けが分かる形で整理します。 高トリグリセライド血症とは 日本動脈硬化学会では、空腹時中性脂肪(TG)150 mg/dL以上を高トリグリセライド血症と定義しています。 特に注
帯状疱疹に対する抗ウイルス薬の使い分け|内服・点滴・腎機能まで網羅解説
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が体内で再活性化することで発症します。 治療の中心は**抗ウイルス薬の全身投与(内服または点滴)**であり、発症早期に適切な薬剤を選択できるかが重要とされています。 本記事では、日本の診療ガイドラインを前提に、 ・使用される抗ウイルス薬 ・内服薬と点滴の使い分け ・腎機能低下時の注意点 を中心に、実臨床ベースで整理します。 抗ウイルス薬治療の目的 帯状疱