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インフルエンザの記事(41件)

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A型にかかったのに、またインフルエンザ? ― 1シーズンに2回かかる理由と、今やるべきこと【2026年2月第3週】

この記事の要点 2026年2月第3週、インフルエンザの流行が再び加速しています。 厚生労働省の2月16日発表(第6週:2月2日〜8日)では、定点当たり報告数が全国で43.34に達し、前週の30.03から大幅に増加しました[1]。 定点医療機関からの報告数は164,744人。33の都道府県が警報レベル(定点30以上)を超えています[1]。 福岡県も例外ではなく、福岡地区の定点当たり報告数は55.36

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2026年2月最新 インフルエンザBは猛威を振るっているのか? ― 2026年1月以降のデータに限定して検証する ―

導入:評価軸をまず整理する 2026年2月時点で 「インフルエンザBが猛威を振るっているのか?」 という問いに答えるためには、評価に用いる期間の切り分けが不可欠です。 今シーズン(2025–2026)は、 2025年11月から12月にかけてA型が大きく流行 この時期の患者数・検体数が非常に多い という特徴があります。 そのため、シーズン全体(2025年秋〜2026年冬)を母数に含めて型別割合を評価

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ゾフルーザは高い -タミフル(先発・後発)と薬価で比べるとどうなるのか-

インフルエンザ治療薬として広く知られている「ゾフルーザ」。 「1回飲めば終わり」という分かりやすさから、希望される方も多い薬です。 ただ、診療する側から見ると、どうしても伝えておきたい点があります。 ゾフルーザは、効果の問題ではなく、薬価そのものが高い薬です。 この点は、タミフルと比べると非常に分かりやすくなります。 まずは薬価の事実から 薬価(執筆時点の例) ・ゾフルーザ錠 20mg 1錠:2

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ゾフルーザとタミフル 薬理作用の違いを「ウイルス増殖のどこを止める薬か」で深掘りする

インフルエンザ治療薬としてよく知られている ゾフルーザとタミフル。 この2剤は 同じインフルエンザ治療薬でも、薬理学的にはまったく別の場所に作用する薬です。 優劣で語る薬ではなく、 「ウイルス増殖のどこを抑える薬なのか」を理解すると、 両者の違いはかなりクリアになります。 まず押さえておきたい インフルエンザウイルス増殖の流れ インフルエンザウイルスは、体内で次のような流れで増えていきます。 ウイ

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【続報】インフルエンザBとゾフルーザ ― 日本小児科学会2025/2026ガイドラインの“書きぶり”をもう一段深掘り ―

昨日の記事では、 「インフルエンザB型=ゾフルーザ一択」という風潮について、 医学的には断定できない、という整理を行いました。 この記事はその続報・補足です。 日本小児科学会の 2025/2026シーズン インフルエンザ診療指針 を改めて読み直し、 なぜ“Bにはゾフルーザ”という理解が広がったのか を、ガイドラインの記載内容に即して整理します。 小児科学会ガイドラインには「ゾフルーザ推奨」と書いて

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インフルエンザBにはゾフルーザが「最もよい薬」なのか?

インフルエンザB型の患者さんが増えてくると、 「B型にはゾフルーザが一番いいらしい」 「タミフルはもうダメなの?」 といった質問を受けることがあります。 結論から言うと、 「インフルエンザBにはゾフルーザが最もよい」と断定できる根拠はありません。 ただし、近年ゾフルーザが選ばれやすくなっている理由は、医学的背景があります。 この記事では、その点を整理します。 抗インフルエンザ薬の基本的な位置づけ

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インフルエンザA型とB型の違いを、あえて症状だけで深掘りする

インフルエンザには主に A型 と B型 があります。 本記事では ・ウイルス学的な違い ・流行時期 といった話は最低限にとどめ、 症状の違いだけ を、医学論文に基づいて整理します。 まず結論:症状は「傾向」が違うだけで、重症度の上下ではない 日本の臨床データ・海外の大規模研究を総合すると、以下が現在の共通認識です。 A型とB型で「出る症状の種類」はほぼ同じ ただし 症状の出方・強調される部位に傾向

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インフルエンザAに同じシーズンで2回かかることはあるのか ― 理論上は否定できないが、実臨床ではほぼ想定しない ―

インフルエンザ流行期になると、 「インフルエンザAに同じシーズンで2回かかることはあるのか」 という疑問が話題になることがあります。 この問題は、定義を厳密にしないと必ず議論が破綻します。 医学的に整理すると、結論は明確です。 同一シーズンにインフルエンザAへ2回感染することは、理論上は完全には否定できないものの、健常な一般集団では実臨床で想定すべき事象ではありません。 以下、その理由を論理的に説

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【2026年1月最新】全国インフルエンザ感染状況 ― 今シーズンの特徴と注意点 ―

2025–2026シーズンのインフルエンザは、例年より早い時期から全国的に流行しています。 2026年1月時点の感染症発生動向調査をもとに、現在の状況を整理します。 全国の流行状況(2026年1月時点) 全国の定点医療機関からの報告では、 多くの都道府県で警報レベルを超過 全国平均の定点当たり患者数は警報水準付近で高止まり 流行は一部地域に限らず、全国規模で持続 という状況が続いています。 特に九

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福岡県のインフルエンザ感染者数が全国でも最上位水準となっている現状について

福岡県のインフルエンザ流行状況(最新データ) 福岡県では、2025年冬シーズンに入りインフルエンザの流行が急速に拡大しています。 感染症発生動向調査(定点把握)によると、2025年第49週(12月1日〜12月7日) における福岡県のインフルエンザ定点当たり患者報告数は 65.56 でした。 この数値は、同時期の全国平均(38.51)を大きく上回る水準であり、都道府県別に見ても全国で最上位水準に位置

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12月中旬以降のインフルエンザワクチン接種について 今年はインフルエンザAの流行が早かったが、それでも無意味ではない理由

今年のインフルエンザシーズンは、例年と比べてインフルエンザA型の流行開始が早いという特徴があります。 そのため、 「もう流行ってしまったのでは?」 「12月中旬以降にワクチンを打つ意味はあるの?」 と疑問に思う方も少なくありません。 結論から言うと、12月中旬以降のワクチン接種は、確かに“万能”ではありませんが、決して無意味ではありません。 その理由を、今年の流行状況とワクチンの位置づけから整理し

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インフルエンザ薬(タミフル)予防投与外来を開始しました 福岡市博多区(2025年・当院自由診療)

インフルエンザの流行が続いており、同居家族が陽性となった場合など、「自分も発症して仕事や学校を休めない」という状況に備え、ひろつ内科クリニックでは タミフル(オセルタミビル)による予防投与外来 を開始します。 日本では、タミフルの予防投与は 家族内発症など特定の状況で使用されることがある とされています。発症抑制効果が報告されていますが、必ずしも発症を防げるわけではありません。医療用医薬品であり、

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妊娠中のインフルエンザ治療:絶対過敏期・相対過敏期とタミフル/イナビルの安全性

妊娠中にインフルエンザにかかったとき、 「薬を飲んでも大丈夫なのか?」 「胎児への影響は?」 と不安に感じる方は非常に多いと思います。 ここでは、日本のガイドラインに基づき、**妊娠中の薬剤選択で必ず理解しておきたい「絶対過敏期・相対過敏期」**の考え方と、抗インフルエンザ薬(タミフル/イナビル)の安全性について整理します。 1. 妊娠中の“絶対過敏期”と“相対過敏期”とは? 絶対過敏期(妊娠4〜

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インフルエンザの予防投与は本当に必要?薬ごとの正しい使い方と注意点の総まとめ

インフルエンザが流行すると、「家族が陽性なので薬を飲んでおきたい」「受験が近いので予防したい」という相談が増えます。 しかし、抗インフルエンザ薬は本来“治療薬”であり、予防目的での使用には医学的・制度的な整理が必要です。 この記事では 予防投与が検討される状況、薬剤ごとの正式な用法、実臨床で使われる運用、コンプライアンスの違い、耐性ウイルスの問題、そして保険適応の正確な条件 をエビデンスに基づいて

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インフルエンザワクチン接種翌日に39℃発熱…ワクチンでインフルになる?検査陽性になる?

外来で頻繁にある質問 「ワクチンのせいでインフル陽性になったんですか?」 「ワクチンでインフルに感染したんですか?」 結論は どのタイプのワクチンを打ったかで答えが変わります。 現在日本で接種可能なインフルエンザワクチンは 不活化ワクチン(皮下注射) フルミスト点鼻液(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン) の2種類です。 まず最重要ポイント ● 不活化ワクチン(皮下注射) → インフルになることはな

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インフル2025シリーズ #9 2025年:インフルエンザ検査の完全まとめ 抗原・ID NOW・PCR・nodoca の特徴と使い分け

はじめに 2025年のインフルエンザ流行では、 どの検査を選べばいいのか 発症してすぐでも検査できるのか nodoca って結局どういう検査なのか といった質問が非常に増えています。 本記事では、日本で日常診療に使われている 抗原定性検査(迅速キット) 核酸増幅検査(ID NOW / NEAR 法など) PCR検査 AI搭載インフルエンザ検査機器 nodoca の4つについて、検査原理と特徴、どん

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インフル2025シリーズ #7 2025年:インフルエンザワクチン 最新エビデンス・点鼻ワクチン・高用量ワクチンの現状まとめ

はじめに 2025年のインフルエンザ流行は非常に早く、ワクチンについての相談が急増しています。 特に今年は、 点鼻型ワクチン(小児領域で導入が進む) 高用量ワクチン(高齢者向けに申請・導入が進む) といった「新しい選択肢」への関心が大きくなっています。 本記事では、2025–26シーズンのインフルエンザワクチンの最新情報を、日本のガイドラインと世界のデータに基づいて整理します。 効果保証や比較表現

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インフル2025シリーズ #6 家庭内感染対策の完全まとめ 2025年:家族に広げないための医学的に正しい方法

はじめに 2025年はインフルエンザの立ち上がりが早く、家庭内感染(家族内二次感染)が急増しています。 家族の誰かが感染すると、同居家族へ広がるリスクは高く、特に小児・高齢者・基礎疾患のある方では注意が必要です。 本記事では、日本のガイドライン・最新の感染症学の知見から「家庭内感染を減らすために効果が示されている方法」だけを整理します。 医療広告ガイドラインに従い、効果保証や比較表現は行わず、事実

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インフル2025シリーズ #8 2025年:インフルエンザ 症状別の受診目安と重症化サインまとめ

はじめに インフルエンザの流行が非常に早い2025年は、 「この症状なら受診すべき?」「救急レベルなのか?」 といった相談が急増しています。 本記事では、インフルエンザの症状を“軽症・中等症・重症”に分けて、受診のタイミングを整理します。 日本のガイドライン(日本感染症学会・厚労省)に基づき、医学的に確認されている事実のみを扱います。 1. インフルエンザの典型症状 インフルエンザでは、以下の症状

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インフル2025シリーズ #1 2025年版:インフルエンザ最新総まとめ 南半球データから読む「今年の流行と症状の特

はじめに 2025年のインフルエンザは、例年と比べても「立ち上がりが早い」ことが大きな特徴です。 日本では10月の段階で定点報告数が急増し、11月にはすでに全国的に警報レベルを超えています。 本記事では、**南半球で先に経験された2025年冬シーズン(=日本の半年先の姿に相当)**をもとに、今年の流行株、ワクチンの当たり具合、症状の特徴を最新データから整理します。 1. 南半球2025年シーズンの

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インフル2025シリーズ #3 妊娠中・授乳中のインフルエンザ対策 安全性データと日本の推奨に基づく最新まとめ

はじめに 妊娠中や授乳中は、インフルエンザに感染した時の体への負担が大きくなることが知られています。 日本では、妊娠・授乳中でも治療とワクチン接種が推奨される場面があります。 本記事では、最新の日本の指針と安全性データを踏まえ、2025年における「妊娠中・授乳中のインフルエンザ対策」を整理します。 1. 妊娠中のインフルエンザはなぜ注意が必要か 妊娠中は免疫や循環・呼吸機能の変化があり、インフルエ

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インフル2025シリーズ #2 2025年版:抗インフルエンザ薬の使い分け 日本で使える薬と、使われる場面の最新整理

はじめに 2025年のインフルエンザは例年より早い流行となり、抗インフルエンザ薬の適切な使い分けが重要になります。 本記事では、日本で使用できる抗インフルエンザ薬をすべて網羅し、最新のガイドライン・添付文書に基づいて「どのような場面で使用されるか」を整理します。 医療広告ガイドラインに基づき、効果の保証は行わず、「使われることがある」「適応がある」といった事実のみ記載します。 1. 日本で使用でき

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インフル2025シリーズ #4 出勤停止・登校停止・感染期間 2025年版:日本の基準を整理して解説

はじめに インフルエンザの流行が早い2025年は、 「いつまで出勤を控えた方がいいのか?」 「子どもはいつ登校してよいのか?」 といった相談がとても多くなっています。 本記事では、学校保健安全法・厚労省の考え方・感染症の医学的知見をもとに、 出勤停止・登校停止・感染期間について、事実だけを整理します。 1. 子どもの登校停止期間(学校保健安全法) まず、保育園・幼稚園・小中高校などに通う子どもにつ

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インフル2025シリーズ #5 子どものインフルエンザ 2025年最新:脳症リスクと受診の目安を正しく理解する

はじめに 2025年のインフルエンザ流行は早く、すでに多くの地域で警報レベルに達しています。 特に小児では、インフルエンザに伴う「脳症」への関心が高まっています。 本記事では、インフルエンザ脳症とは何か、どの症状に注意すべきか、受診の目安はどうかを、最新の日本の指針・疫学データに基づいて整理します。 医療広告ガイドラインに従い、効果保証や比較表現は用いず、医学的に確認されている事実のみを記載します

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