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感染症・流行情報

感染症・流行情報の記事(73件)

インフルエンザ

12月中旬以降のインフルエンザワクチン接種について 今年はインフルエンザAの流行が早かったが、それでも無意味ではない理由

今年のインフルエンザシーズンは、例年と比べてインフルエンザA型の流行開始が早いという特徴があります。 そのため、 「もう流行ってしまったのでは?」 「12月中旬以降にワクチンを打つ意味はあるの?」 と疑問に思う方も少なくありません。 結論から言うと、12月中旬以降のワクチン接種は、確かに“万能”ではありませんが、決して無意味ではありません。 その理由を、今年の流行状況とワクチンの位置づけから整理し

感染症・流行情報

手足口病とは?大人にも起こる症状・治療・出勤の目安を医師が解説

夏から秋にかけて流行しやすい感染症として知られる「手足口病」は、子どもの病気というイメージが強いかもしれません。しかし実際には、大人でも感染することがあります。 この記事では、手足口病の基本的な特徴から、大人の場合の症状、治療の考え方、仕事を休む目安までを、医学的根拠に基づいて解説します。 手足口病とは 手足口病は、ウイルス感染によって起こる急性の感染症です。 主に小児に多く見られますが、保育や子

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大人のアデノウイルス感染症が疑われたら 出勤停止期間はどれくらい? (最新ガイドライン準拠)

アデノウイルスは「子どもの病気」という印象が強いですが、実は 大人でも普通に感染します。 そしてもうひとつ大事なポイントとして、大人が職場で過ごす場合、 症状が落ち着く前に復帰すると周囲に広がりやすい ことが知られています。 今回は、大人がアデノウイルスに感染したとき、出勤をどうすべきか 日本のガイドラインに基づいて「はっきり」まとめます。 結論から書くと、 アデノウイルス感染症には 法的な出勤停

インフルエンザ

インフルエンザ薬(タミフル)予防投与外来を開始しました 福岡市博多区(2025年・当院自由診療)

インフルエンザの流行が続いており、同居家族が陽性となった場合など、「自分も発症して仕事や学校を休めない」という状況に備え、ひろつ内科クリニックでは タミフル(オセルタミビル)による予防投与外来 を開始します。 日本では、タミフルの予防投与は 家族内発症など特定の状況で使用されることがある とされています。発症抑制効果が報告されていますが、必ずしも発症を防げるわけではありません。医療用医薬品であり、

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大人のアデノウイルス感染症(2025年版)総説

アデノウイルスと聞くと「子どもの夏風邪」というイメージを持つ方が多いですが、 実は大人でもかかる感染症 です。 症状は子どもより軽いことが多いものの、咽頭炎、結膜炎、腸炎、まれに肺炎 まで幅があります。 本記事では、日本の最新ガイドラインと信頼できる疫学データをもとに、大人のアデノウイルス感染症を整理します。 1. アデノウイルスとは アデノウイルスは 50種類以上の型 が存在するウイルス群で、

インフルエンザ

妊娠中のインフルエンザ治療:絶対過敏期・相対過敏期とタミフル/イナビルの安全性

妊娠中にインフルエンザにかかったとき、 「薬を飲んでも大丈夫なのか?」 「胎児への影響は?」 と不安に感じる方は非常に多いと思います。 ここでは、日本のガイドラインに基づき、**妊娠中の薬剤選択で必ず理解しておきたい「絶対過敏期・相対過敏期」**の考え方と、抗インフルエンザ薬(タミフル/イナビル)の安全性について整理します。 1. 妊娠中の“絶対過敏期”と“相対過敏期”とは? 絶対過敏期(妊娠4〜

インフルエンザ

インフルエンザの予防投与は本当に必要?薬ごとの正しい使い方と注意点の総まとめ

インフルエンザが流行すると、「家族が陽性なので薬を飲んでおきたい」「受験が近いので予防したい」という相談が増えます。 しかし、抗インフルエンザ薬は本来“治療薬”であり、予防目的での使用には医学的・制度的な整理が必要です。 この記事では 予防投与が検討される状況、薬剤ごとの正式な用法、実臨床で使われる運用、コンプライアンスの違い、耐性ウイルスの問題、そして保険適応の正確な条件 をエビデンスに基づいて

インフルエンザ

インフルエンザワクチン接種翌日に39℃発熱…ワクチンでインフルになる?検査陽性になる?

外来で頻繁にある質問 「ワクチンのせいでインフル陽性になったんですか?」 「ワクチンでインフルに感染したんですか?」 結論は どのタイプのワクチンを打ったかで答えが変わります。 現在日本で接種可能なインフルエンザワクチンは 不活化ワクチン(皮下注射) フルミスト点鼻液(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン) の2種類です。 まず最重要ポイント ● 不活化ワクチン(皮下注射) → インフルになることはな

インフルエンザ

インフル2025シリーズ #8 2025年:インフルエンザ 症状別の受診目安と重症化サインまとめ

はじめに インフルエンザの流行が非常に早い2025年は、 「この症状なら受診すべき?」「救急レベルなのか?」 といった相談が急増しています。 本記事では、インフルエンザの症状を“軽症・中等症・重症”に分けて、受診のタイミングを整理します。 日本のガイドライン(日本感染症学会・厚労省)に基づき、医学的に確認されている事実のみを扱います。 1. インフルエンザの典型症状 インフルエンザでは、以下の症状

インフルエンザ

インフル2025シリーズ #7 2025年:インフルエンザワクチン 最新エビデンス・点鼻ワクチン・高用量ワクチンの現状まとめ

はじめに 2025年のインフルエンザ流行は非常に早く、ワクチンについての相談が急増しています。 特に今年は、 点鼻型ワクチン(小児領域で導入が進む) 高用量ワクチン(高齢者向けに申請・導入が進む) といった「新しい選択肢」への関心が大きくなっています。 本記事では、2025–26シーズンのインフルエンザワクチンの最新情報を、日本のガイドラインと世界のデータに基づいて整理します。 効果保証や比較表現

インフルエンザ

インフル2025シリーズ #6 家庭内感染対策の完全まとめ 2025年:家族に広げないための医学的に正しい方法

はじめに 2025年はインフルエンザの立ち上がりが早く、家庭内感染(家族内二次感染)が急増しています。 家族の誰かが感染すると、同居家族へ広がるリスクは高く、特に小児・高齢者・基礎疾患のある方では注意が必要です。 本記事では、日本のガイドライン・最新の感染症学の知見から「家庭内感染を減らすために効果が示されている方法」だけを整理します。 医療広告ガイドラインに従い、効果保証や比較表現は行わず、事実

インフルエンザ

インフル2025シリーズ #5 子どものインフルエンザ 2025年最新:脳症リスクと受診の目安を正しく理解する

はじめに 2025年のインフルエンザ流行は早く、すでに多くの地域で警報レベルに達しています。 特に小児では、インフルエンザに伴う「脳症」への関心が高まっています。 本記事では、インフルエンザ脳症とは何か、どの症状に注意すべきか、受診の目安はどうかを、最新の日本の指針・疫学データに基づいて整理します。 医療広告ガイドラインに従い、効果保証や比較表現は用いず、医学的に確認されている事実のみを記載します

インフルエンザ

インフル2025シリーズ #4 出勤停止・登校停止・感染期間 2025年版:日本の基準を整理して解説

はじめに インフルエンザの流行が早い2025年は、 「いつまで出勤を控えた方がいいのか?」 「子どもはいつ登校してよいのか?」 といった相談がとても多くなっています。 本記事では、学校保健安全法・厚労省の考え方・感染症の医学的知見をもとに、 出勤停止・登校停止・感染期間について、事実だけを整理します。 1. 子どもの登校停止期間(学校保健安全法) まず、保育園・幼稚園・小中高校などに通う子どもにつ

インフルエンザ

インフル2025シリーズ #3 妊娠中・授乳中のインフルエンザ対策 安全性データと日本の推奨に基づく最新まとめ

はじめに 妊娠中や授乳中は、インフルエンザに感染した時の体への負担が大きくなることが知られています。 日本では、妊娠・授乳中でも治療とワクチン接種が推奨される場面があります。 本記事では、最新の日本の指針と安全性データを踏まえ、2025年における「妊娠中・授乳中のインフルエンザ対策」を整理します。 1. 妊娠中のインフルエンザはなぜ注意が必要か 妊娠中は免疫や循環・呼吸機能の変化があり、インフルエ

インフルエンザ

インフル2025シリーズ #2 2025年版:抗インフルエンザ薬の使い分け 日本で使える薬と、使われる場面の最新整理

はじめに 2025年のインフルエンザは例年より早い流行となり、抗インフルエンザ薬の適切な使い分けが重要になります。 本記事では、日本で使用できる抗インフルエンザ薬をすべて網羅し、最新のガイドライン・添付文書に基づいて「どのような場面で使用されるか」を整理します。 医療広告ガイドラインに基づき、効果の保証は行わず、「使われることがある」「適応がある」といった事実のみ記載します。 1. 日本で使用でき

インフルエンザ

インフル2025シリーズ #1 2025年版:インフルエンザ最新総まとめ 南半球データから読む「今年の流行と症状の特

はじめに 2025年のインフルエンザは、例年と比べても「立ち上がりが早い」ことが大きな特徴です。 日本では10月の段階で定点報告数が急増し、11月にはすでに全国的に警報レベルを超えています。 本記事では、**南半球で先に経験された2025年冬シーズン(=日本の半年先の姿に相当)**をもとに、今年の流行株、ワクチンの当たり具合、症状の特徴を最新データから整理します。 1. 南半球2025年シーズンの

インフルエンザ

インフル2025シリーズ #10(最終回) 2025年:インフルエンザ後に注意すべき 二次感染(肺炎・副鼻腔炎・心筋炎)まとめ

はじめに インフルエンザ自体は発症から数日で改善することが多い一方、 発症後1〜2週間以内に「二次感染」や「合併症」が起こるケースが古くから知られています。 日本感染症学会・厚生労働省の資料でも、 インフルエンザ後に注意すべき病態として 肺炎 副鼻腔炎・中耳炎 心筋炎 脳炎・脳症(小児) 細菌感染全般 が挙げられています。 本記事では、2025年のインフルエンザ流行状況を踏まえつつ、 医学的に確認

インフルエンザ

インフル2025シリーズ #9 2025年:インフルエンザ検査の完全まとめ 抗原・ID NOW・PCR・nodoca の特徴と使い分け

はじめに 2025年のインフルエンザ流行では、 どの検査を選べばいいのか 発症してすぐでも検査できるのか nodoca って結局どういう検査なのか といった質問が非常に増えています。 本記事では、日本で日常診療に使われている 抗原定性検査(迅速キット) 核酸増幅検査(ID NOW / NEAR 法など) PCR検査 AI搭載インフルエンザ検査機器 nodoca の4つについて、検査原理と特徴、どん

インフルエンザ

2025年度版:抗インフルエンザ薬の完全ガイド ― 日本で処方される薬の違い・使い分け・最新エビデンス ―

毎年冬になると流行するインフルエンザ。 「タミフル」「ゾフルーザ」「リレンザ」「イナビル」など名前を聞いたことはあっても、実際にどの薬を使うのがよいのか、迷う方は多いと思います。 この記事では、2025年現在、日本で使用されているすべての抗インフルエンザ薬の特徴と使い分けを、厚生労働省および日本感染症学会の最新ガイドラインに基づいてわかりやすく整理します。 副作用や妊娠・授乳中の使用可否なども含め

インフルエンザ

妊娠・授乳中のインフルエンザワクチンは安全?最新エビデンスで解説

インフルエンザの流行期に妊婦さんや授乳中の方から「ワクチンを打っていいですか?」という質問をよく受けます。 結論から言うと、妊娠中・授乳中のインフルエンザワクチン接種は安全で、強く推奨されています。 結論(日本のガイドライン) 日本産科婦人科学会および日本感染症学会では、以下のように明記されています。 妊婦はインフルエンザの重症化リスクが高く、ワクチン接種が推奨される。 不活化ワクチン(日本で使用

インフルエンザ

インフルエンザ、陰性でも感染してる?正確な検査のタイミングとは

インフルエンザが流行すると、「検査では陰性だったのに、翌日陽性になった」という話をよく聞きます。 実はこれ、珍しいことではありません。検査の正確さは、**「発症からの経過時間」**に大きく左右されるためです。 発症とはいつのこと? 医学的に「発症」とは、発熱などの主要症状が現れた時点を指します。 これは厚生労働省および日本感染症学会の定義に基づいており、 単なる喉の違和感や軽い倦怠感の段階は「発症

インフルエンザ

家族がインフルエンザにかかったとき、いつまで別室が必要か?

家庭内で家族の一人がインフルエンザにかかったとき、どのくらいの期間「別室」で過ごすべきかは、実は医学的に明確な根拠があります。日本では、発症後のウイルス排出期間をもとに期間を判断します。 感染性のある期間 インフルエンザウイルスは、発症の前日から発症後5〜7日程度にかけて体外に排出されます。感染力が最も強いのは発熱を中心とする発症直後2〜3日間です。 このため、厚生労働省や日本感染症学会は、発症後

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マイコプラズマ肺炎とは?原因・症状・検査・治療を医学的に解説

マイコプラズマ肺炎は、Mycoplasma pneumoniae(マイコプラズマ・ニューモニエ)という細菌によって引き起こされる非定型肺炎の代表的な感染症です。主に小児や若年成人に多いものの、成人でも発症します。日本では毎年秋から冬にかけて流行する傾向があります。 原因と感染経路 病原体であるマイコプラズマは、細胞壁を持たない非常に小型の細菌です。通常の抗菌薬(βラクタム系など)が効きにくいのは、

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インフルエンザにかかったとき、出勤停止はいつまで? ― 大人にも「目安」はある ―

秋冬になると増えるインフルエンザ。 「熱が下がったから明日から出勤していいですか?」と聞かれることが多いですが、実は大人の出勤停止期間は法律で決まっていません。 しかし、医学的にも社会的にも、学校保健安全法の基準をそのまま目安にするのが最も合理的です。 子どもには明確な基準がある 学校保健安全法施行規則では、児童・生徒について次のように定められています。 「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2

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