口臭の原因は口だけじゃない——胃・糖尿病・肝臓・腎臓、においの種類から内科で考える口臭を解説
口臭の原因の多くは口の中(歯周病・舌の汚れ・唾液の減少)にありますが、歯科でケアしても改善しない口臭には、胃・糖尿病・肝臓・腎臓など内科の病気が関わっていることがあります。「においの種類」から手がかりを整理します。
まず口の中——口臭の8〜9割
歯周病、虫歯、舌の表面の汚れ(舌苔)、そして唾液の減少(ドライマウス)が口臭の大半を占めます。朝起きたときや空腹時に強くなる口臭は生理的なもので、唾液が減って細菌が増えるためです。まず歯科でのケアが基本です。
内科で考える口臭——においの種類でわかること
- 甘酸っぱい・果物が腐ったようなにおい——糖尿病で血糖が非常に高いときに出るケトン体のにおい。喉の渇き・尿の増加・体重減少を伴えば急いで受診を。極端な糖質制限や断食でも一時的に出ます
- 卵が腐ったようなにおい(硫黄臭)——胃や食道の問題(逆流性食道炎、胃の内容物が停滞する状態)、ピロリ菌感染に伴う胃の不調
- アンモニア臭・尿のようなにおい——腎機能が大きく低下したときのサイン
- カビ臭い・独特の甘いにおい——肝機能が著しく低下したときに出ることがあります
- 魚のようなにおい——まれな代謝の病気(トリメチルアミン尿症)
そのほか、副鼻腔炎や扁桃の膿(膿栓)、逆流性食道炎、口呼吸、薬の副作用による唾液減少も原因になります。
受診の目安
- 歯科でケアしても口臭が続く
- 甘いにおいに、喉の渇き・尿の増加・体重減少を伴う(糖尿病)
- 胸やけ・胃もたれ・げっぷを伴う(胃・食道)
- むくみ・だるさ・尿の変化を伴う(腎臓)、黄疸を伴う(肝臓)
- 鼻づまり・喉の奥の白い塊を伴う(副鼻腔・扁桃)
内科で調べること
飲んでいる薬、食事、症状を伺い、血液検査(血糖・HbA1c・腎機能・肝機能)と、必要に応じてピロリ菌検査を行います。口の中の問題が主体なら歯科・口腔外科、鼻や扁桃なら耳鼻咽喉科と連携します。「口臭が気になって人と話せない」という悩みは、原因がはっきりすれば対処できることがほとんどです。一人で抱えず、まず相談してください。
参考文献
- 日本口臭学会 一般向け情報
- 日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2024」(ケトーシスの症状)
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