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2026年春のスギ花粉、全国で飛散開始|福岡はピーク目前、今週末が最初の山場

[2026.02.21]

この記事の要点

  • 2026年のスギ花粉は2月中旬、全国で一斉に飛散を開始しました。東京は2月13日、九州・東海の一部は2月16日までに飛散開始が確認されています。
  • 飛散量は地域差が大きく、東日本・北日本は例年より多く非常に多い所もある見込みです。西日本は概ね例年並みの予測です。
  • 福岡では2月16〜17日に観測値が急増し、本格飛散が始まりました。ピークは2月下旬からの見込みです。
  • 2月21〜23日の3連休は全国的に気温が急上昇し、飛散量が大幅増の見込みです。黄砂との同時飛来リスクも重なります。

1. 全国の飛散状況:2月第3週時点でどうなっているか

飛散開始の確認状況

日本気象協会の第4報(2026年2月19日時点)によれば、2月16日までの観測で九州から東海の一部、関東南部、東北南部の一部で飛散開始が確認されています。

主要都市を個別に見ると、東京都は2月13日(金)を都内でスギ花粉の飛散開始日として確認しました。過去10年平均(2月14日ごろ)より1日早く、昨年の飛散開始日と同じ日程です。

2月下旬までに九州から東北南部の広い範囲で飛散開始となる見込みで、関東甲信・北陸から東北の飛散開始はおおむね例年並み、東北では例年より早い所もある見込みです。

なお飛散開始日とは、1月以降に1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日以上連続して観測した最初の日と定義されています。

2026年の飛散量:地域によって大きな差

今シーズンの花粉量は全国一様ではなく、地域差が大きいのが特徴です。

2026年春の花粉飛散量は西日本では例年並みの所が多い一方、東日本と北日本では例年より多く、非常に多い所もある見込みとされています(日本気象協会第4報)。

これは2025年夏が全国的に高温・多照で雄花が形成されやすい条件となった一方、前シーズン(2025年)の花粉飛散量が東日本・北日本で少なかったため、反動で2026年は増加する形になっています。

具体的には東北北部や北陸では平年比150%を超える地域もあり、特に秋田県では前年比600%を超える予想です。一方で西日本では前年並みか前年を下回る地域が多く、2025年に記録的な大量飛散となった九州北部では飛散量が半減するところもある見込みです。

ピーク時期の全国展望

福岡や東京など早い所では2月末までにスギ花粉の飛散ピークの時期を迎える見込みです。広い範囲でピークとなるのは3月上旬から中旬で、ピークの期間は10日間から1か月ほどとされています。ヒノキ花粉のピークは3月下旬から4月上旬で、ピークの期間は5日間から2週間ほどの見込みです。

現在(2月第3週)は「飛散開始直後〜ピーク突入前夜」という時期に当たります。


2. 今週末(2月21〜23日)が当面の全国的ヤマ場

2月21日(土)からの3連休はこの時期としては気温が高くなり、特に23日(月・天皇誕生日)の最高気温は関東で20℃前後まで上がる見込みです。この気温上昇に伴い花粉の飛散量が増え、福岡や東京などで「やや多い」予想となっています(tenki.jp、2026年2月17日)。

加えて22日から23日にかけて西日本に黄砂が飛来するおそれがあります。黄砂は単体でも鼻・目・気道の粘膜を刺激しますが、スギ花粉と同時期に飛来すると症状が悪化しやすいことが報告されています。3連休の外出時はマスク・メガネによる物理的な防御が重要です。

花粉が飛びやすい時間帯についても注意が必要です。都市部の場合、一般的に「昼前後」と「日没後」に花粉量が多くなるとされています。早朝に雄花から放出された花粉が風に乗って都市部に到達するのが正午ごろで、日中に上空まで舞い上がった花粉が日没のタイミングで地表付近まで降りてくることによるものとされています。


3. 福岡の状況:数字で見る本格飛散の始まり

観測値の急増

福岡県医師会が国立病院機構福岡病院で実施している花粉観測データ(2026年2月19日現在)を確認すると、以下の変化が起きています。

日付 Durham型(個/cm²/日) IS式Rotary型
1月〜2月15日 最大1.5以下(多くはゼロ) 最大10.0以下
2月16日 25.5 98.0
2月17日 24.5 181.5
2月18日 10.0 149.0

2月16〜17日で飛散開始の公式定義を満たし、数値も前日比で一桁以上の急増となっています。

福岡のピークと飛散量見込み

スギ花粉の飛散ピークは福岡では2月下旬から入り、3月上〜中旬にかけてが広い範囲でのピーク期間となる見込みです。

2026年の九州の飛散量は前年比で少なめ、概ね例年並みの予測です(日本気象協会)。ただし「例年並み」はゼロを意味しません。花粉症の方が症状を感じるには1cm²あたり数個程度でも十分であり、すでに2月17日のIS式観測値は181.5個/cm²を記録しています。


4. 花粉症治療について

初期療法の考え方

花粉症は花粉に繰り返し曝露されることでアレルギー炎症が蓄積していく疾患です。シーズン序盤に治療を開始するほどピーク時の症状が軽くなる傾向があるとされており、これは花粉飛散開始前後から治療を始める「初期療法」として日本アレルギー学会のガイドラインに記載されています。

当院での対応

ひろつ内科クリニックでは以下の保険診療を行っています。

  • 第二世代抗ヒスタミン薬(フェキソフェナジン、ビラスチン、デスロラタジン等)
  • ステロイド点鼻薬(鼻症状への第一選択として記載されています)
  • 抗ロイコトリエン薬(鼻閉症状に対して用いられます)
  • 症状・重症度に応じた薬剤の組み合わせ

受診当日に処方が可能です。


まとめ

  • 全国では2月13〜16日にかけて東京・九州・東海で飛散開始が相次いで確認されました。
  • 飛散量は東日本・北日本で例年より多く、特に東北・北陸では前年比200〜600%の地域もある見込みです。西日本(福岡含む)は概ね例年並みの予測です。
  • 福岡では2月16〜17日に観測値が急増し、ピークは2月下旬の見込みです。
  • 今週末(21〜23日)は4月並みの高温と黄砂が重なる見込みです。マスク・メガネでの対策をお勧めします。
  • 日本アレルギー学会ガイドラインでは飛散開始前後からの早期治療開始が推奨されています。

参考資料

  1. 福岡県医師会:スギ花粉飛散状況(国立病院機構福岡病院観測)2026年2月19日現在 https://cgi.fukuoka.med.or.jp/kafun/kafun.htm
  2. 日本気象協会:2026年春の花粉飛散予測(第4報) https://tenki.jp/pollen/expectation/
  3. 日本気象協会 tenki.jp:スギ花粉シーズン始まる 21日〜3連休は花粉飛散量増加(2026年2月18日) https://tenki.jp/forecaster/s_ono/2026/02/18/37854.html
  4. 日本気象協会 tenki.jp:スギ花粉 21日〜23日は福岡・東京で「やや多い」(2026年2月17日) https://tenki.jp/forecaster/a_aoyama/2026/02/17/37842.html
  5. 東京都:都内でスギ花粉の飛散開始(速報)2026年2月16日 https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2026/02/2026021710
  6. ウェザーニュース:2026年春 第二回花粉飛散予想 https://weathernews.jp/news/202512/020146/
  7. Yahoo!天気・災害:福岡市博多区の花粉情報2026 https://weather.yahoo.co.jp/weather/pollen/10/40/40132/
  8. 日本アレルギー学会:アレルギー性鼻炎・花粉症診療ガイドライン

ひろつ内科クリニック受診予約はこちらから https://wakumy.lyd.inc/clinic/hg08874

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