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高感度を、誠実に。ひろつ内科クリニックのインフル・コロナ同時検査 富士ドライケム IMMUNO AG2 を用いた「見逃しを減らす」診断体制

高感度を、誠実に。ひろつ内科クリニックのインフル・コロナ同時検査 富士ドライケム IMMUNO AG2 を用いた「見逃しを減らす」診断体制

[2025.10.12]

当院では、富士フイルムの定性装置「ドライケム IMMUNO AG2」を用いて、インフルエンザと新型コロナウイルスの同時抗原定性検査を行っています。

検査は一律実施ではなく、症状・発症時期・曝露歴・社会的要請などを考慮し、患者さんの希望とも照らして慎重に適応を判断しています。

「早さよりも正確さ」を重視し、必要な検査を、誠実に行うのが当院の方針です。


ドライケム IMMUNO AG2 の特長

金コロイド増感法による“見逃しの少なさ”

ドライケム IMMUNO AG2 は、抗原抗体反応によって生じた金イオンを金コロイド粒子へ還元・凝集させる増感反応を利用し、わずかな抗原量でもラインを明瞭に可視化します。

これにより、発症初期のごく少量のウイルスでも肉眼で確信を持って判定できるレベルまで発色を増強します。


同時検査の仕組みと判定時間

当院では、コロナ・インフルエンザA型・B型の3項目を同時に反応させています。

このうちどれか1項目でも増感工程が必要となると、装置は全体の増感処理を自動で実行する仕組みになっています。

そのため、

  • 増感不要で反応が出た項目は約5分で結果が確認可能
  • ただし最終的な全判定確定までは約15分

となります。

実際には、先にコロナの陽性が表示されることもありますが、当院ではインフルA/Bの増感工程までを確認して最終報告しています。

この一手間が、初期感染や微量抗原を見逃さないための重要なプロセスです。


痛みが苦手な方には nodoca も選択可能

鼻ぬぐい検体が苦手な方には、**AI喉カメラ「nodoca」**によるインフルエンザ検査も選択できます。

AIが咽頭画像を解析して感染の有無を推定する方式で、痛みがなく、検査費用も抑えられます。

検査方法

メリット

デメリット

ドライケム IMMUNO AG2(当院標準)

高感度・高精度。インフルA/Bの区別が可能。

鼻ぬぐい採取が必要。最終判定まで約15分。

nodoca(AI喉カメラ)

痛みがない。短時間で実施可能。費用も低め。

インフル専用。A/B判別不可。


論理的で誠実な検査運用を

ひろつ内科クリニックでは、検査件数を増やすことよりも、**「誰に」「どの検査を」「なぜ行うか」**を丁寧に判断することを重視しています。

同時検査は全例で増感工程まで確認し、過剰でも過少でもない適正な検査体制を維持しています。

検査結果は自動でカルテに連携され、診察室で即座に共有・説明を行います。


参考文献(エビデンス)

  1. 富士フイルム:ドライケム IMMUNO AG2 技術資料
  2. 国立感染症研究所:インフルエンザ・COVID-19抗原定性検査の精度評価
  3. 厚生労働省:体外診断用医薬品の性能評価ガイドライン

ひろつ内科クリニック受診予約はこちらから

https://wakumy.lyd.inc/clinic/hg08874

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