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院長が去年の余りインフルワクチンを打ってみた ― どれくらい意味があるの?

院長が去年の余りインフルワクチンを打ってみた ― どれくらい意味があるの?

[2025.09.12]

福岡でもインフルエンザの流行が始まっています。

当院にもそろそろ今年(2025/26シーズン)のワクチンが届く予定ですが、現時点ではまだ入荷していません。

そんな中、昨シーズン(2024/25)のワクチンが「1回分分包で1本だけ」冷蔵庫に残っているのを見つけました。

有効期限内であったことを確認したうえで、流行が始まったタイミングに合わせて、院長である私自身が試しに接種してみました。

もちろん年末には、正式に今季のワクチンをもう一度きちんと打つ予定です。


去年のワクチンと今年の違い

  • 2024/25(昨シーズン):4価(A/H1N1, A/H3N2, B山形, Bビクトリア)
  • 2025/26(今シーズン):3価(A/H1N1, A/H3N2新株, Bビクトリア)

つまり、

  • A/H1N1とBビクトリアは継続
  • H3N2は新株に入れ替わり
  • B山形は除外

去年の余りを打つ意味は?

  • A/H1N1とBビクトリアには適合 → 今季にも十分意味がある
  • H3N2は株が変わったが、交差免疫による一定の効果は期待できる
  • B山形はもともと流行が少なく、今季から対象外

つまり「完全ではないが、まったくの無意味ではない」。

流行が始まったタイミングで免疫をブーストするという点では、一定の意味があると考えられます。


注意すべき点

  • 余りワクチンは医師が自分で試しに打つからこそ成り立つ行為
  • 一般の患者さんに routine で使用するものではない
  • 有効期限や保存状態の管理も厳密に必要
  • 患者さんは 必ず今年度用に承認されたワクチンを接種する必要がある

まとめ

「去年の余りを打ってみた」というのは院長としての一例であり、特殊な状況です。

今季の一部株(A/H1N1、Bビクトリア)に対しては意味があるとはいえ、

患者さんが接種すべきなのは必ず今年度のワクチンです。

年末には私自身も今年度のワクチンを改めて接種します。


エビデンス

  • 厚生労働省「令和6年度(2024/25)インフルエンザワクチン製造株」
  • 厚生労働省「令和7年度(2025/26)インフルエンザワクチン製造株」

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