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【2025年最新版】オゼンピックとマンジャロ、吐き気が少ないのはどっち?──あなたに合った薬を見つけるために

【2025年最新版】オゼンピックとマンジャロ、吐き気が少ないのはどっち?──あなたに合った薬を見つけるために

[2025.06.26]


最近、当院に通院中の患者さんから「マンジャロはすごく効いたけど吐き気が強くて継続が厳しい」「オゼンピックの方が楽だった」といった声がちらほら聞かれるようになりました。逆に「オゼンピックで気持ち悪くなったけど、マンジャロは平気だった」という方もいます。

このように、GLP-1受容体作動薬(およびGIP/GLP-1作動薬)による体験は、人によって大きく異なることがわかってきました。

この記事では、オゼンピックとマンジャロの副作用(特に吐き気)に焦点を当てながら、どちらが「合うか」を見極めるためのポイントを解説します。


1. オゼンピックとマンジャロの違いとは?

項目

オゼンピック(セマグルチド)

マンジャロ(チルゼパチド)

薬理作用

GLP-1受容体作動薬

GLP-1 + GIPの二重作動薬

主な用途

2型糖尿病、肥満治療

2型糖尿病、肥満治療

用法

週1回皮下注射

週1回皮下注射

特徴

GLP-1単独作用で穏やか

食欲抑制が強力な分、副作用もやや強い傾向


2. 吐き気が出やすいのはどちら?エビデンスを確認

GLP-1作動薬に共通してみられる副作用のひとつが「吐き気」「食欲不振」「膨満感」などの消化器症状です。

臨床試験での副作用率

  • オゼンピック:悪心 約16-20%、嘔吐 約5-9%
  • マンジャロ:悪心 約18-22%、嘔吐 約6-10%

※出典:SURPASS試験、SUSTAIN試験

数字上の差はごくわずかで、統計的に「どちらが明確に優れている」とは言えません。


3. なぜ個人差が出るのか?

では、なぜ「自分にはオゼンピックの方が合っていた」「マンジャロの方が楽だった」という声が両方あるのでしょうか。

● 主な要因

  • 体質(腸の動き、胃排出能)
  • 投与量の違い(導入時にどれだけ少量から始めたか)
  • 食生活や生活リズム
  • 注射のタイミングや食事との関係

マンジャロはより強力に作用する一方、副作用も出やすい傾向があります。一方で、オゼンピックの方が「穏やかだが効きがゆっくり」と感じる方もいます。


4. 当院での工夫:吐き気を抑える使い方

ひろつ内科クリニックでは、以下のような方針で副作用の軽減を目指しています:

  • 最小用量から開始し、週単位で段階的に増量
  • 食後注射の推奨(空腹時を避ける)
  • 低脂肪・消化の良い食事指導
  • どうしても辛い場合は、吐き気止めの併用も検討

5. まとめ:「どちらが良い」より「どちらが合うか」

オゼンピックとマンジャロ、どちらが優れているというよりも、あなたの体質・生活スタイルに合った方を選ぶことが重要です。

  • 吐き気がつらかったら無理せず相談を
  • 薬の切り替えも検討可能
  • 用量調整や生活習慣の見直しも副作用軽減に役立ちます

「話題の薬だから」と飛びつくのではなく、「自分に合うかどうか?」を一緒に考えていきましょう。


執筆・監修:ひろつ内科クリニック 院長 廣津 晃平

参考文献

  • SURPASS-2: Tirzepatide vs Semaglutide once weekly in type 2 diabetes. NEJM 2021.
  • SUSTAIN-7: Semaglutide vs Dulaglutide. Lancet Diabetes Endocrinol. 2018.
  • 日本糖尿病学会 GLP-1作動薬使用ガイドライン(2024年版)
  • Health.com: “GLP-1 Drugs and Side Effects” (2024)

 

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